コードギアスR1
0137話
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の男を捜す時の最大の注意点がある」
「はい、何でしょう?」
「このマオという男は何と言うか……そう、人の心理状態を読むのが非常に上手い。ある種の異能と言ってもいい程にだ。顔をちらっと見ただけでまるでこちらの心の中を読んでいるかのようにこちらが考えている事を把握する事が出来る」
「そんな事があるんですか?」
苦しい説明だが……まさかギアスの事を教える訳にもいかないし、これで押し通すしかないだろう。
「ああ。そして人を殺す事に何の躊躇いも持っていない。だからこの男を捜すのは実際に街を歩いて探すのではなく、街中にある監視カメラや防犯カメラを使って探してくれ。くれぐれも男の近くには近づかないように。特に半径500m以内に近づいた場合の安全は保証出来ない」
「そんな化け物みたいな人物がいるとは思いませんが……ギルフォード卿から紹介のあった人の言う事ですし、一応情報部局員には連絡を回しておきます。それでこの人物を見つけたら貴方に連絡すればいいのですか?」
「ああ。俺に連絡を取ってくれれば、後はこちらで何とかする。俺に連絡が付かない場合はギルフォードに頼む。それとこの男はアッシュフォード学園近辺にいた所を発見されているから、その辺を中心に探してみるといい」
「了解しました。では早速取りかからせて貰います」
軽く礼をして、そのまま会議室を出て行った。仕事が早いというのはいい事だ。
さて、後は実際にマオが見つかるまではやる事がないので連絡を待つとするか。
「は? 見つかった?」
俺の顔は恐らく呆然としていただろう。それはそうだ。マオを探すように頼んでからまた1日も経っていない。数時間程度だ。それなのに、もう見つける事が出来たとは……
「さすがブリタニアの情報部、優秀だな」
俺のその言葉にキノーは軽く首を振る。
「いえ。そう言って貰えるのは嬉しいですが、今回は私達が優秀ではなくても見つける事が出来たでしょう。何せ標的はなんの用心もなく街を出歩いていたのですから。見つけるのは至極簡単なものでした」
……なるほど。そもそもマオは相手の思考を読み取るギアスを持っている。それ故にそのギアスが効かないとなると酷く脆い。実際、原作でもルルーシュにその点をつかれて誘拐犯に仕立て上げられて警官に撃たれていたしな。
「接触は?」
「もちろんしていません。標的を見つけたのは街にある防犯カメラです」
ならこちらの情報は漏れていないと考えていいか。
「今はどこにいる?」
「現在は租界にある図書館にいます」
図書館か。皆本を読む事に集中しているとなると他への注意は散漫になる。これはいけるか?
「今回は助かった、礼を言わせて貰う。どこか図書館から1km程度離れていて、尚且つ
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