暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
After days
fall
予選にて、
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銀座に赴いた。目的は《メイン》の中間報告で本当は俺1人でも良かったが、和人の強い希望で2人で向かうことにした。
例の店に入ると、人懐っこい笑みを浮かべたメガネの役人が手を振って待っていた。


「……あんた。ココを待ち合わせにしたときだけ来るのが早いのは気のせいか?」

「気のせい気のせい。……済まないが時間がない。手早く要点だけ言ってくれ」


俺達が席に着くとガラリと表情を変えて聞いてくる。
どうやら事は意外に悪くなりつつあるらしい。


「俺達の見立てでは容疑者は2人に絞られる。その2人が真犯人かは分からないが、今日の決勝でそれも分かるだろう」

「2人の名前は?」

「《トリスタン》、《ガノン》それぞれ、ライオンとエゾヒグマだ」

「ふむ……」


俺は続けて根拠を提示して主張の裏付けをした。しかし、俺の内心では別の考えを密かに持っていた。


―――聖獣王にならなくても、その固有技の軌道さえ覚えてしまえば、他の誰にでも真似る事が可能だ。


これはここに来るまでの間、和人と話し合った末に至ったもう1つの結論だった。
が、最初のものに比べると、根拠が薄い上に容疑者が増えるだけだったので、言わない方針に決めていた。

その後、菊岡の幾つかの質問に答え、短めの報告会は終了した。










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