After days
fall
予選にて、
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高地》。種目、《旗合戦》』
「お、次だ。見ようぜ」
下の闘技場では10匹の獣が対峙していた。
中でも目を引くのは《森林》の巨大熊。離れていても凄まじい存在感はビリビリとここまで伝わってきた。
「ボッシュ、あいつが……?」
「そう。《森林》の聖獣王。エゾヒグマの『ガノン』だ」
ガノンの両サイドには屈強なピューマが控え、前衛にガノンに迫ろうかという程の巨躯を誇る漆黒の熊、そして同色のゴリラが構えている。
対する《高地》の陣容は立派なツノを持ったシカ。その周りを2匹のコンドルが飛び回り、こちらの前衛は大柄なヤギが2頭だ。
「《高地》も長クラスが出てきたか。あのオオジカは確か……『ケイン』だったな」
「すると、大将はあいつらか」
無言で頷き、肯定するボッシュ。
そういえば、モグラは目が見えないと聞いたことがあるんだが、どうなのだろうか?
そんなことを考えている内にフィールド内の両者の緊張感は高まっていき、それが最高潮に高まったとき、試合が始まった。
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《Wild Battle Online》予選結果。
1位《森林》3勝0敗
2位《荒野》2勝1敗
3位《高地》1勝2敗1分
4位《水辺》0勝2敗1分
《弱小荒野》は因縁の《森林》以外の全ての敵に勝利し、決勝に進出した。一回戦で新人2匹が辛くも勝利し、三回戦の一騎打で『トリスタン』が大会最速決着記録を塗り替えるが、続く四回戦目の三人一組で《森林》に敗退。
しかし、総合成績は2位に付け、今日の決勝で因縁の戦いが行われる。
―――ニュースサイト《MMOトゥデイ》より抜粋。
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明けて日曜の朝。
俺は何故か台所に立っていた。
マジで何でだろうね? 俺は今朝5時に爺さんに起こされた時の事を思い出す。
†††
「雪螺さんと蓮と出かける。門下共の稽古と炊事、頼んだぞ」
本日は休日なので住込みの使用人(10人くらい)以外は来ない。その使用人達も爺さん一行が拉致ってしまったのでそうすると、家には俺と沙良、そして下宿している門下生しかいない。
無論、門下生達は細かいことを気にせず、修行に励むことが保証されているので、朝の炊事を手伝わせるなど論外、朝食なしなどは論外だ。
まあ、ここまでは100歩譲って良しとしよう。
問題はその他に今日に限って客人がいることだ。
和人、直葉、明日
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