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八条学園怪異譚
第二十話 プールの妖怪その十四
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あのそのまま下着の」
「あれなのかしら」
「だからその辺りは自分達で見てね」
「見てのお楽しみだよ」
 妖怪達はここで二人にこう言った。
「どうして工業科っていうのも」
「ついでにブルマかどうかもね」
「そういうのは全部君達で見て確かめてね」
「そうしてね」
「ええ、わかったわ」
「それじゃあね」
 二人もそれで納得した、そうして日下部と妖怪達にこう言ったのである。
「じゃあ今日はこれでね」
「明日はそこに行ってみるから」
「わかった。それでは明日だな」
 日下部が二人に応える。
「工業科の門のところで会おう」
「あっ、日下部さんも来てくれるんですか」
「明日もお付き合いしてくれるんですか」
「大したことではない」
 日下部は二人にこう返した。
「私も彼女と久し振りに話したくなったからな」
「それでなんですか」
「明日もなんですか」
「そういうことだ、では何時がいいか」
「ううん、その人が出る時間でお願いします」
「そのちょっと前に」
「出るのは十一時だ」
 その時にだというのだ。このプールや他の多くの場所より一時間早い。
「その少し前に待ち合わせすべきだから」
「大体十時四十五分ですか?」
「それ位に待ち合わせしてですね」
「そうだな。四十分だな」
 十時四十分だというのだ。
「その時間に待ち合わせをしよう」
「あっ、五分前ですか」
「それでいくんですね」
「海軍は五分前だ」
 今も海上自衛隊に生きている精神である。
「だからそれでいこう」
「わかりました。じゃあ明日の十時四十分に工業科の門の前ですね」
「そこになりますね」
「待っている。ではまた明日な」
「はい、それじゃあ明日またお願いします」
「そういうことで」 
 二人は日下部に頭を下げる、そしてだった。
 日下部は二人に海軍の敬礼で、妖怪達は明るく手を振って別れの挨拶を交えさせた。二人はプールを後にしてこの日は妖怪達と楽しむ飲むことはせずにそのままそれぞれの家に帰った、泉は今回も見付からなかったがそれでも妖怪達との交流に楽しむことが出来て満足して一日を終えた。


第二十話   完


                 2012・12・23
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