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八条学園怪異譚
第二十話 プールの妖怪その十三
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もまた一人では生きられないのだ。だからこの学園にも大勢いるのだ。
「僕も寂しがりでね」
「私は常に誰かが傍にいた」
 ここで日下部も言う。
「軍、自衛隊、家族にな」
「それで今もですよね」
「こうして皆といて」
「そういうことだ。人間も幽霊も妖怪も同じだ」
 一人では生きられない社会的存在であるということはというのだ。
「誰かがいないと駄目なのだ」
「ううん、垢舐めさんも然りで」
「それでここで皆と楽しく」
「垢舐め君はいい人だよ」
「そうそう、奇麗好きで親切なんだよ」
 河童やキジムナー達もここで話す。
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