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魔法少女リリカルなのは・限界状況に挑む少女達(難易度大幅UP)
戦う理由
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。しかし、その表情は死んでいた。これから行う事を……してきた事を考えたら、無理もない。なのはが周囲に魔力を散布し始める。
“Master ”
「どうしたの、レイジングハート?」
しかし、そんななのはに声をかける存在がいた。
“There is a girl at the point ”
レイジングハートの言葉に従い、そちらの方に目を向けると、金髪をツインテールにした可愛らしい女の子が歩いていた。
「……予定変更。魔力散布は中止、あの子の様子を見るよ」
“OK , mode change . Snipe form ”
瞬間、レイジングハートは主の意を察し、自身の形状を変化させた。それは、さながらボーガンのような砲だった。肝心な矢と弦は魔力で編まれ、その下にレイジングハートが発射台として付けられていた。
これは、戦闘より狙撃――奇襲に特化した形体だ。なのはが人差し指を引くだけで、目標にコンマ一秒もかからず直撃するだろう。矢がつがえられているので、発射までのスピードも0に近い。難点を挙げるとすれば、連射が出来ない事と再装填に時間がかかる事くらいだ。敵を1人仕留めるなら、これ以上は無い。
今、なのはの瞳には一人の少女が写っている。水着の様な黒い服に、美しい肢体を覆い隠す黒いマント。――間違っても、夜のハイキングどころか現代の日本で公然と着て良い服装ではない。つまり、
「あれは、魔導師かな?」
少し期待するようになのはが声をあげる。
“Yes…… ”
レイジングハートもそれを肯定するように返すが
“ but she isn't a office worker ”
「そう……管理局は未だ来ないんだ……」
期待が外れたように、声のトーンが下がる。しかし、直後になのはに緊張が走る。金髪の女の子がジュエルシードに駆け寄ったからだ。
「駄目だよ……アレはフェイク」
誰に言うでも無く、ボソッと呟いた。
「あれを封印するには、回りの媒体と成るものを消さないと……」
なのはは聞き手の無い独白を1人続ける。しかし今、重力で押し潰されそうになっている少女を助けるために動く事は無かった。ただ冷静に、状況を観察し続ける。
なのはは知っていた。あのジュエルシードの他にもう一つ、未確認のジュエルシードが在ることを。そのジュエルシードがこの森の狩人を難攻不落にしている事を。知っていて、目の前で、樹の根に束縛されている少女を助ける気は無かった。少なくとも、今はまだ。
“Master……”
「まだだよ、レイジングハート。まだ……」
レイジングハートの照準を、地面に縫い付けられている少女の喉元付近に合わせる。
「チャンスは一回。上手くいけば……」
ギロチンの刃が少女の喉に迫り、その肌を切り裂いた瞬間
「……今!」
引き金を引いた。
“Sp
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