第6巻
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用必須。目には目を、歯には歯を、写輪眼には写輪眼を。並みの人間が写輪眼を持つ熟練者と相対すれば道は二択のみ、逃げるか死か。それだけだ。
もし写輪眼による瞳力に抗い抜け出せたとしても、待っているのは精神の崩壊による廃人化か脳の負荷による植物人間化のどちらかの結果が待っているだろう。どのみち、最後は術者により手がくだされ死ぬ末路。
その後、マフィアの全ての人間から情報を抜き出し仕事を終えた黒装束姿の面の男はオフィスビルの屋上で一息ついていた。
「ふぅ、今日のノルマがやっと終わったよ。」
面を外し素顔を晒し出てきた顔は白。
外す前は赤い短髪だった髪の色は顔と同じく白い短髪に、着ていた赤い雲が描かれていた黒装束は面の中に消え去った。面の男の正体はアスカではなく彼が生み出した植物生物のゼツ。
アスカが彼に任せた仕事とは、アスカの代わりにトビを演じ彼の代わりに『完全なる世界』に関わりがある者たちから情報を収集すること。仕事をスムーズに行えるよう授けた物は二つ。
まずは面。アスカがトビを演じていた時に使っていた物だが、トビに渡す際にブック・オブ・ジ・エンド改で改竄し能力を加えている。面を着けるだけでトビの姿を再現するように細工された特別製。
髪が赤から白に、服が面に消えた秘密はそこに。
そして、二つ目の能力はアスカの瞳であり最強の忍具である写輪眼=B
もっとも写輪眼に関しては『万華鏡写輪眼』を含め永遠の光と共に仕事を任さるより以前から授かっていた訳だが。
今までは、右目だけ通常の写輪眼かな永遠の万華鏡写輪眼の『神威』『天照』の三つだったが、今回の件で左目にも瞳を授けられた。天照により生み出される燃やした対象を燃やし尽きるまで決して消えることがない黒炎を唯一自在に操ることが可能とする瞳力『炎遁・加具土命』を。
「それじゃあ帰ろうかな。疲れてお腹すいたし」
そう言い、アスカから許可されているゼツは方舟のゲートを呼び出し、その奥に消えていった。
▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
自身が任せた仕事を終えノアの方舟に戻りゼツが食事を取っているころゼツに仕事を任せたアスカはというと――
― まさか俺が、あのじゃじゃ馬姫を救出する役目の任務を担うとはな。
傭兵として帝国から担った仕事をこなす為、ある場所を目指し走っていた。
帝国から任された任務とは、アスカが言うじゃじゃ馬姫こと、ヘラス帝国第三皇女であるテオドラ姫。数週間前にオスティア国ウェスペルタティア王女アリカ・アナルキア・エンテオフュシアとの会談以降行方不明になっている彼女の行方が判明したことによる救出。
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