第十六話
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まうとレイニーさんが訝しげな様子だったのでアノ話をしたところ、そういやそうだねぇとか言って苦笑していた。
「まじで、王子はすげーよ!アタシなら、こう…ズガっとあのいけ好かないワカメ野郎をぶん殴ってやるってのにさぁ。我慢すんだもん。おうレンナート、お前も飲めや」
あずま屋に戻ってから城下町で買った蒸留酒をレイニーさんに取られて悪酔いされちゃったよ。
消毒用なんだが!
レイニーさんもレンナートさんも酔い潰れて寝ちゃったよ!
仕方ないから2人に毛布をかけて俺は敷き布団にくるまって寝ましたよ。
夜中に目が覚めて、なんか酒くさいとか思っていたらレイニーさんの抱き枕にされていました。
「……ミゼ、……アニー」
寝言で誰か人の名前らしきものをつぶやいていた。
抱き枕状態から抜け出ようとしたけれど、すごい力で抜け出せません、背中に当たった柔らかいものに
ドキドキしたせいかその後眠れるまでしばらく時間がかかったと思います。
「いつまで寝てんだい。はよ起きな」
寝ぐせの酷いレイニーさんに叩き起こされたが、ちょっと待ってほしい。
俺とておとこのこ、朝一番には第二の本体というかそっちが本体か?が元気なわけで、治まるのを待っていただきたい。
ぐずぐずしていると腕を掴まれ強く引かれた、あわてて空いてるほうの手で隠そうとしたのだが間に合わなくて涙目になりそうなんだが。
「あ、なんだ、その、王子だもんな。そうさね男だもんなすまないね。まぁ、これからでっかくなるさね」
背中をドンと叩かれてからにやっとされましたよっと。
「ところで、レイニーさんこそ黙って余所に泊ったんでしょう?よろしいのですか?」
すこし意地の悪い顔をして聞いてやりましたよ!
「そ、そりゃあ、アレさ!あやしい奴が王子を襲ったからアタシが寝ずの番をしたってね!」
「あずま屋の敷地のすぐ周りは兵隊さんがしっかり守ってるから賊なんて入ったら目撃者が居そうですけれど大丈夫です?それに兵隊さんたちにその報告をすぐしなかったのはなぜです?」
どんどん意地の悪い顔をして質問をしてあげると
「かーっ、アタシの負けだから堪忍してくれよぉ。かわいい顔してえげつないねぇ」
「ここはおあいこってことにしましょうか」
レイニーさんは俺の頭を撫でてくれた。
「へー、変わったことやってんだね。」
そのあと、俺とレンナートさんは顔を洗った後、指につけた塩で歯磨きしてから口をゆすぎミントのはっぱを噛んでいたんだが、その様子に彼女は興味を持ったようだ。
というか歯ブラシ発明したいよ……
「歯が真っ黄色で口の臭い男はイヤでしょう?」
俺の言葉にそりゃ違いないと彼女は同意して俺達を真似た。
トラキアでは食後はせいぜ
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