SAO編
episode3 戦姫(+α)、襲来
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昔取った激レアアイテムの効果や、こっそりと取得したエクストラスキルのおかげで他の同レベルプレイヤーよりスキルスロットは多いものの、それでもこのゲームのスキルは無数に存在するのだ。一人で出来ることには限界がある。
「そーそー。出来ることは出来る人に任せるっ! これも大事だよっ!」
「さすがに戦闘しかできないヤツは言うことが違うなあ」
「まーねっ! 助け合い助け合いっ!」
「ほめてねえよ!」
はぐはぐと肉をほおばりながら笑うのは、ソラ。ダボダボのズボンにゆったりしたTシャツ。その上にはいつもと全く変わらない、花が咲いたような笑顔。俺のスキル構成も相当おかしなものだが、この女は『戦闘系スキル全取り』を言う更に訳のわからないビルドだ。スキルの余裕の無さは俺より深刻だろう。てゆーか、はっきり言ってここまで生きていられるのが不思議なレベルだ。
とにかく。
なんだかんだ言いながら、適当に楽しみ、適当に頑張る。それが、影ながら攻略の連中の助けになるというならそれでいい、と思いながら、俺はそれなりに平和な日々を過ごしていた。
だが、いつの時代もどこの世界も、平和というものは唐突に崩れるものだ。
―――コンコン。
夜中に響いた軽い音は、ドアをノックする音。その音は。
「夜分遅くに申し訳ありません。私はKoB所属、アスナと申します。お話があってきたのですが、あけて頂けないでしょうか?」
とびきりの来客が、平和を崩しにやってきた音だった。
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