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魔法少女リリカルなのは・限界状況に挑む少女達(難易度大幅UP)
終わりにして始まりの闘い
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「……あった。やったよ、アルフ。1つ見付けた」
フェイト達がジュエルシードの捜索を初めて2時間後、運良く発動前のジュエルシードを見付けた。幸運な事にそこは山の中で、時間が時間なのか周りには誰も居なかった。
「アルフ、結界はいらない。すぐに片付ける」
告げると、アルフの了承を聞かずに黒のバリアジャケットを纏い、ジュエルシードに向かっていった。
一見無謀に見えてこの判断、実は案外悪くなかった。ジュエルシードが真に恐ろしいのは発動中だ。発動前に封印出来るなら、ある程度のリスクには目を瞑ってもお釣りがくる。故に、アルフもバルディッシュもその行動を止めることをしなかった。
……故に、アルフは次の瞬間
地面に叩きつけられたフェイトを信じられない思いで見た。
「フェイト!」
地面に叩き付けられたフェイトを目にし、アルフは主の元に駆けつけようとしたが
「来ちゃダメ!」
フェイトの制止で駆け付ける事は無かった。
「このジュエルシードの周りだけ、重量が……重い……!」
「……してやられた訳か!」
発動前というのは獲物を誘き寄せるためのブラフだった。
「何とかレジスト出来そうだから、アルフはサポートを」
言いながら、何とか立ち上がる……出来たのはそれだけだった。
「ぐ……動きが」
戦闘において、フェイトが一番頼っているのが自身のスピードだ。防御より回避を。一瞬で間合いを詰める最高の武器。しかし、フェイトが動けなければ用を為さない。彼女の戦闘方は近づいて斬る、それが基本にして奥義だ。近接戦では類い希な際を発揮するが、遠距離戦は滅法弱い。ジュエルシードは相も変わらず、土の上に転がっている。しかし、そこまでがどれほど遠いか。
「辿り着けないなら、撃つまで!」
しかし、遠距離戦が苦手と言っても対人を前提とした場合の話だ。年齢不相応なその魔力を砲撃すれば、ジュエルシードを封印する事くらいは叶う。
「プラズマ」
撃つは近・中戦闘を前提とした、彼女の数少ない大火力の砲撃魔法。遠くの敵を撃つことと引き替えに、威力・発射速度を上げた必殺の魔法。
「スマッシャー!」“Plasma Smasher ”閃光の斧から放たれた雷は音より速く魔の宝石を穿ち、霧散した。
「な!?」
理由は簡単。単純にフェイトが間違えていただけだ。発動中のジュエルシードは一つでは無い。二つあった。一つが防御を担当し、もう一つが森に迷い込んだ獲物を捉える。最も、フェイトには知り得ないことだったが。肝心な防御用のジュエルシードが見つからないのだ。幾ら何でも分が悪い。一旦引くべきか?
「アルフ、一旦うわっ!?」
しかし、ジュエルシードはそれを許さなかった。突如、地面から樹の根や蔦が飛び出、フェイトの四肢と喉を縛り地に貼り付けた。
「かはっ……」
これが狙いだったのだろう。重
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