真剣勝負?
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か?」
「いつでも!」
「大丈夫ッスよ。」
アイオリアとは対照的に少し軽い感じのディアスだが
纏っている雰囲気は真剣そのものだった。それを見た
アイオロスは内心、少し驚いていた。
(いつものディアスと雰囲気がまるで違うな・・・
しかし、これでディアスの実力がわかる。アイオリアは候補生では
あるが、その力は今は青銅聖闘士に相当する。はたして・・・)
「では・・・・・」
アイオリアとディアスは試合の合図が掛かる直前の今でも
闘気は全開だった。
「始め!」
先に動いたのはアイオリアだった。
「はぁぁぁ!」
鋭い正拳突き。その速度はマッハ。候補生であるにも
かかわらずその実力は青銅聖闘士というには十分であった。
「!?」
しかし拳は空を切った。さっきまで眼前にいたディアスが
いなくなっている。そこに背後からディアスが一撃を繰り出してきた。
その速さも、アイオリアと負けず劣らずのマッハである。
「くっ!・・・」
アイオリアはっその攻撃をなんとか躱した。
そして驚いたようにつぶやいた。
「驚いた・・・まさかそこまで早いなんてな。」
アイオリアは前進してまた正拳突きを放った。
今度はそれを真っ向から正拳で受けるディアス。
しかし拳が交わった時、ディアスの方が少し吹き飛ばされた
地面には足が擦れた跡がついている。
「だけど・・・パワーは俺の方が上だな。」
「いちち・・・そうみたいッスね。」
しかしまだまだディアスは余裕そうに笑っている。
ディアスは構え、それに応えるかのようにアイオリアも
構えた。
「へっ・・・そうこなくちゃな」
それから数分間・・・アイオリアとディアスは互いに
牽制し合いながら一撃を入れるときはかならず入れる
といった一進一退の攻防が続いた。
「「はぁ・・・はぁ・・」」
(二人の実力は・・・今の段階ではほぼ互角と言うところか
しかし小宇宙の使い方においてはアイオリアに一日の長があるか)
アイオロスは二人の戦いを冷静に分析しながら事を見ていた。
先程から小宇宙を使い、攻撃を繰り出しているアイオリアだが
それを受けても、ディアスは倒れない。小宇宙の使い方を知らない
ディアスはその攻撃を持ち前の耐久力で受けていた。
「まさか・・・ここまでやるなんてな。もう一撃しか打てねよ。」
「いや〜自分も似たようなモンっスよ」
二人共すでに肩で息をしていた。もうお互い一撃しか打てないくらい
体力を消耗していた。しかし、急にアイオリアから何かの力が溜まっていく
のを感じたディアスがアイオリアを見た。
「悪いけど・・・俺が勝たせてもらう。」
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