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緊急事態
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K!」

「りょーかいです!!」

「じゃあ、リーファ失礼!」

 そう言ってゲツガはリーファを俗に言うお姫様抱っこで持ち上げた。

「ふぇ!?ちょ……きゃーー!!」

持ち上げた後素早くゲツガは洞窟内で跳躍して跳ねまくる。そしてキリトもその後についてくるように走ってくる。

「ゲツガ!今度俺にもその方法を伝授してくれよ!俺もどんなもんかしてみたい!!」

「無理だね!これは俺か別の筋力に極振りしてる奴かある程度高い奴じゃないとできない!!」

「ちょ、ちょっと二人とも会話してないで前見て、前ぇー!!」

 リーファが叫ぶんで前を見るとたくさんのモンスターが出現していて道を塞ぐように立っていた。

「どうする、キリト!このまま抜けるか!?」

「うーん……ぶっ飛ばしていく!!」

 そう言ってキリトはそう言って背中の剣を抜くとモンスターの大群に向けて一気に振るった。その攻撃を食らったモンスターは吹っ飛んでポリゴンになるか壁にぶつかってそのままか。

「わあああああ!!」

 リーファは怖いのかゲツガに抱きつく。そのうちの一匹がゲツガのところに飛んできたので蹴り飛ばしてキリトに文句を言う。

「キリト!危ないだろ!こっちは走りじゃないんだから少しでも狂うと落ちるんだからな!!」

「すまんすまん!!」

 そう言ってキリトは視線を前に戻すと叫んだ。

「ゲツガ!出口が見えたぞ!」

「ようやく出口か、案外早かったな!」

 そう言った瞬間、ゲツガ達の視界は一瞬真っ白になる。直に慣れてくるとゲツガたちは空中にいた。素早く翅を出して飛行する。ゲツガは抱きついてるリーファに言った。

「リーファ……もう大丈夫だからそろそろ飛行してくれないか?」

「え……あ、うん」

 頬を赤くしながら離れたリーファはゲツガの手につかまって飛行体勢に入った。そして飛行し始めると手を離し前方に視界を戻した。目の前には空まで届くほどの大きさの木が目に入った。

「あれが世界樹か……」

「ああ、もうすぐだな」

 キリトとゲツガは目の前の木にいるはずの彼女達を思い出すが今は優先すべき事態があるためリーファに言った。

「リーファ領主会談の場所ってのはどの辺りなんだ?」

「ええと、今抜けてきた山脈は輪っかになって世界樹を囲んでいるんだけどそのうちの三箇所に大きな切れ目があるのサラマンダー領に向かう竜の谷、ウンディーネ領に向かう虹の谷、あとケットシー領につながる蝶の谷……。会談はその蝶の谷の、内陸側の出口で行われるらしいから……大体この方角」

 リーファは北西の方角に指差した。

「あっちにしばらく飛んだとこだと思う」

「了解。ユイ、残り時間は?」

「あと
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