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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic5 復活!武装の魔法使い
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「片桐君、その話は本当なのかね?」
「はい、以前の乱戦で封印が解きかかっています。間違いありません。」
5月のうららかな陽気が町を包んでいたその日。
城北署の署長室で、片桐と署長の宇佐美 健吾が、前回起こったホムンクルス事件の事で話し合っていた。
決して低くはない背丈に丸顔、大昔の偉人に似たひげをたくわえ、スキンヘッドにたくましい体格、頭にソフト帽をななめにかぶった署長・宇佐美は、エリカのおじにして若い頃魔法刑事として名を馳せた、言わばエリカより先輩の魔法使いなのである。
ちなみに、彼は先代竜の魔法使いではないので念のため。
「しかし、何故今になって封印が解かれようとしているのか…。まさか、とは思うが。」
「えぇ、ホムンクルスが復活した今となっては私の封印が解かれようとしても不思議ではありません。本来なら、私はエリカちゃんをバックアップしなくてはならない立場なのですが…。」
「ま、止むを得まい。時代が時代だ、こうなってしまった以上…片桐君にも『魔法使いに戻ってもらう』しかあるまい。」
「…はっ!」
宇佐美は、署長室の隅にある金庫に手を伸ばすとダイヤルを手早くひねり、中にある小型のアタッシュケースを取り出し片桐に手渡した。
「片桐君、このケースを開けた時に君は魔力が解放され再び魔法使いに戻る。…エリカの事をよろしく頼むぞ。」
「わかりました、署長。この片桐 飛鳥、死ぬ気でホムンクルスと戦い…エリカちゃんを守り抜きます!」
片桐はケースのふたを開け封印された力を解放すると、中にあった銀色のリングを手にした。
そのリングは、無骨で飾りこそないが秘められた力はディザードに勝るとも劣らない、まさに片桐のためにある様な代物である。
それから数日後、エリカ達は芸術科の授業でデッサン画を描くため別室にいた。
今回モチーフとして選ばれたのは、大きめのいすの上に乗せられた小柄な熊のぬいぐるみ。
エリカは手慣れた筆裁きでデッサンを簡単に仕上げ、影の部分を仕上げるために2Bで濃淡をつけていた。
「エリカ君、いつ見ても作業が早いね。先生は感心するよ。」
「ありがとうございます。…でも、私は荒削りの部分が多いので、まだ腕は未熟ですが。」
エリカのデッサンをほめた担任の小林は、この後も他の生徒のデッサンを見て回り細かく指導していった。
ちなみに彼女のクラスの担任である小林は、細くガリガリの顔つきにボサボサの髪とダイエットのし過ぎだと言われても仕方のない超細身、ヨレヨレのスーツ姿にくたびれたネクタイを締め、強風がが吹いたら吹き飛んでしまいそうな風貌をしている。
授業が終わり、エリカがデッサンの片づけをしている時に、小林はふとエリカにこんな質問を投げかけていた。
「
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