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Fate/ONLINE
第九話 別れ
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、何が起こったのかを聞きたい。
そして、今私の前を歩いているこの人、

ランサーさんが何故なにも無い所から現われたのかも気になる。


私がそんな風に物思いにふけっていると、一階に着いたようで椅子にキリトが座っていた。
奥の壁際には、セイバーさんが鎧姿で立っている。

「あ…サチ起きたのか」

私が部屋に入ると、キリトが力無く声を掛けてくる。

「あ…うん。ついさっきね」
「……そっか」
「…ケイタは?」
「っ……」

キリトがふと息を詰まらせた。
ケイタも既にこの宿へ帰ってきてるはずだ。
何があったのだろう。
いつもキリトはあまり多く話す方ではなかったが、ここまで憔悴しきっているのは初めて見る。

「んじゃ、そろそろ始めっか」

カラッとした声が部屋に響くと、声の主であるランサーさんはキリトの座っているテーブルの椅子にドカッと座った。

「坊主、お前が言いだしたんだからな。嬢ちゃんにちゃーんと説明するってよ」
「……」

そんなランサーさんとは対照的に、キリトは俯いたまま動かない。

「…キリト、よろしければ私から話しますが」

壁際で無言を貫いていたセイバーさんが、キリトに声を掛けるが、

「……いや、俺から話すよセイバー」

キリトはそう言うと、顔を上げ私の顔をまっすぐ見つめた。

「……サチ――今から話す事は全部本当の事だし、俺が今まで君に隠してきた事。そして、これから君が実際に関わる事だ」

いつになく真剣な顔をしてくるキリト。
キリトの前に座るランサーさんは腕を組みながら私の顔を見つめ、セイバーさんは眼を閉じながら壁に背を預けたまま。
私はその顔を見つめ、これからキリトが話す事を戸惑いながらも聞く事にした。


例えそれが、私の運命を動かす事になっても。

------------------------

俺はサチにすべてを話した。

俺がレベルを隠して黒猫団に入っていた事はもちろん、俺が聖杯戦争という殺し合いに参加している事や、サーヴァントについても全て包み隠さずに。

サチは俺の話を黙って聞いていたが、彼女の顔はどんどん青ざめていくのが分かる。
俺は一通りの事を話し終えると、再び顔を俯かせてしまう。
彼女の顔を直視するのが辛い。

「……これが、俺が今まで関わってきた事。そしてこれからサチが関わる事だ」

顔を俯かせたまま、最後に彼女に言う。
俺の目の前に座っている彼女の顔は見えない。

「……ちょ…ちょっと待ってキリト――殺し合い…って――そんなの嘘だよね。だってこのゲームで死んじゃったら――本当に死んじゃうんだよ」

サチは俺の前で必死に問いかける。
声質から泣きそうになっている事もわかる。

「嘘な
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