第二章 A's編
第四十六話 『守護騎士との出会いの話』
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シャマルもその意見には賛成のようで私の言葉に合わすように、
「そうね。シグナムも昔はそんな風には笑わなかったわ」
「そうだったか…?」
「はやてのお陰というべきだな。私も当初ここに来た時には神経をかなり逆立たせていたからな」
「シグナムだけじゃない。アーチャーさんもだけど、私達は全員ずいぶん変わったわ。みんな、はやてちゃんが私達のマスターになってからよね」
それで私はヴォルケンリッター達との出会いを思い出す。
◆◇―――――――――◇◆
…あれははやての誕生日の日の事だった。
その時まではまだ皆はいなく石田先生が家に来て共に祝って帰っていった後、
「今年は寂しくないわ。アーチャーが一緒にいてくれるから」
「そうか。しかし、本来の姿に戻れずこんな鷹の姿ではやての手伝いも禄に出来ずすまない…」
「ええんよ。アーチャーは記憶喪失でおまけに鷹さんの姿で確かに役に立ってへん…」
「ぐっ…」
「けど、一緒にいてくれるだけで私は嬉しいんよ。色々なお話もできるしな。アーチャーは記憶喪失の割に自分の事以外は博識やからな」
「それならば幸いだ」
それで私ははやての部屋に着くとはやてはベッドに入り私も高いところに設置してある台にとまり静かな時間を過している時の事だった。
突如として本棚に納まっていた以前から魔力が感じる鎖で巻かれた茶色の本が起動しだした。
「何事だ!?」
「本が…宙に浮いとる」
それで私ははやてを守るように前に出た。
しばらくして本を縛っていた鎖が砕け散り本が閉じると「起動」という音声を発して次にははやての胸辺りから小さい魔力の塊(後にリンカーコアだと知る)がでてきて一際光を放ち私も目を瞑ってしまう。
光が晴れると私とはやての前には四人の男女が片膝をつき跪いていた。
「…闇の書の起動を確認しました」
「我らは闇の書の蒐集を行い、主を守る守護騎士にてございます」
「夜天の主の下に集いし騎士」
「ヴォルケンリッター。何なりとご命令を…」
主、というのはおそらくはやての事だろう。
見ればはやてはあまりの出来事に気絶してしまっていた。
だから変わりに私が話をすることにした。
だが私が「お前達は何者だ?」と問いただすと逆に「お前こそ何者だ!?」と激昂気味に赤い髪の少女に問い返されてしまった。
「私か? 私ははやての…使い魔、みたいなもので家族だ」
「みたいなものとは…?」
「契約を結べていないのだよ…」
それから私について少なからず伝えるとなんとなくだが納得してくれたようだ。
「それでだが、はやてが気絶してしまっているのでね。一応だが病院に連れて行きたいのだが私では連れて行けない。
こちらは面識はあるが相手の先生は私をただの鳥だと思っている事
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