第二章 A's編
第四十六話 『守護騎士との出会いの話』
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ったけどしょうがないか。
「シホの話で色々と判明した事があるのは確かだ。
投影という特殊な魔術、しかしそれは本当は固有結界という大魔術から零れ落ちた副産物。
宝具という神秘の塊をも作り出せる異常性…。
これはさっきも言った通り転送魔術として処理するとして、でもそれは今回敵として出てきたエミヤにも言えることだからもしかしたらシホからではなくエミヤから情報がばれてしまうかもしれない」
「そうだね。シホは転送魔法と言い張っているけどエミヤは特に隠している感じはしないから」
「不安ですね」
「まぁ今はどうしようもできないから保留として次に問題になってくるのがなぜシホが古代ベルカの魔法を使えるか、だ。
これに関しては以前から調べていたけどアインツベルン…これが大きく関係してくる」
「どういうこと? クロノ…」
「シホの世界のアインツベルンという一族はもしかしたら元を辿れば僕達の世界の人間だったかもしれないということだ」
それって、やっぱりシホの見た謎の夢が関係してくるのかな?
「エイミィ、データを頼む」
「了解」
それでエイミィが操作して映像を展開させると以前に聞いたオリヴィエ・ゼーゲブレヒトという人物の絵画が映された。
「聖王には『聖なる錬金術師』というアインツベルンの魔導騎士が専属でついていたという。
そしてシホが夢の中で見たという王女の力によって異世界に飛ばされるという女性の夢。
さらにシホの元の体の原型はアインツベルン。
この三つの事柄は偶然という言葉で無視できる代物じゃない」
「そうね、クロノ。私の感が正しければ明日ユーノ君とフィアットさんを無限書庫に連れて行くのでしょ? ならこれも一緒に調べてもらったらどうかしら」
「わかりました」
これでなにか分かればいいな。
シホの事だから気になっていると思うし。
そんな感じで一応今日の話し合いは幕を閉じた。
◆◇―――――――――◇◆
Side エミヤ?
昨日の戦いから翌日になり今はヴィータだけが蒐集に出ていて残りははやての帰りを待っているところだ。
そこにシャマルが電話をしていたのかリビングに入ってきた。
「はやてちゃん、もうじき帰ってくるそうよ」
「そうか」
「ヴィータちゃんは、まだ?」
「かなり遠出らしい。夕方には戻るそうだ」
「あなたは、シグナム?」
「なにがだ?」
「だいぶ魔力が消耗しているみたいだから」
「お前達の将はそう軟弱には出来ていない。それをいうならアーチャーはどうなんだ?」
「私か? 今は大丈夫だ。節約モードで魔力の消費も抑えているからな。派手に投影を繰り返さない限り支障はない。
…しかしシグナムはあの最初の出会いの印象から比べればだいぶ物腰が柔らかくなったものだな」
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