第二章 A's編
第四十六話 『守護騎士との出会いの話』
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係にはならずにただ従うだけの騎士として付き従ってきたからだろう。
「闇の書の蒐集と主の護衛…彼らの役目はそれだけですものね」
「でもあの帽子の子、ヴィータちゃんは怒ったり悲しんだりしてたし…」
「シグナムからもはっきりとした人格を感じました。なすべきことがあるって…仲間と主の為だって…」
「主のため、か…。同一人物のシホとしてはエミヤの行動はどう思う?」
「わからない。…彼は英霊のエミヤなのか、それとも平行世界のもう一人の私なのかが、エミヤがいうように記憶喪失でわからない以上判断のつけようがないわ」
「そうか」
後で会ってしっかりと記憶を思い出してもらわないといけないわね。
「それにしても、闇の書についてもう少し詳しいデータが欲しいな」
それに関しては私も同感である。なにか詳しい情報がつかめればはやてを救う手掛かりが見つかるかもしれないから。
それで何を思ったのかクロノがユーノとフィアに頼み事をした。
「ユーノ、フィアット。明日から少し頼みたい事がある」
「ん? いいけど…」
「なんですか、クロノ…?」
「ちょっとね」
二人に用? ってことは調べ者関係かしら?
なら、フィアもこっちの事情を説明して引き込んでおこうかな?
そんな事を思いながらその晩はフェイト達の家で食事をしてなのは達と一緒に自宅に帰宅した。
◆◇―――――――――◇◆
Side フェイト・テスタロッサ
なのはとシホ達が帰宅していた後、リンディ提督達とまた話し合いをしていた。
「しかし、シホの話は思った以上に応えたな」
「そうだねー。シホちゃんって話に聞いただけだけど本当に元は男性だったのかなってくらい女の子だし」
「その件ではないんだが…まぁ世界を超えたときの修正といったか。精神を子供にまで退化させて、さらに魂を女性に塗り替えてしまうなんて世界というのは本当に神秘の力を秘めているな」
「うん、そうだね」
「ですがそれが今のシホさんを構成しているのですからいいことだと思うわ。昔の衛宮士郎という理想を追い続けていた青年の頃のままだったら今回の件から手を引かせていたと思いますし」
「そうですね。今でも少し無茶な部分があるけどそれはイリヤという義姉のまさに命がけのおかけで自身の命を勘定にいれていない所や無茶する性格は矯正されたんだと思いますし」
「…でも、シホの元の世界って、世界のあり方を否定できるほど私は偉くないですけど…なんていうか聞いていて嫌な世界だと思いました」
「そうだね、フェイト。あたしが特に嫌だと思ったのはその世界の魔術師のあり方だね。
中にはシホやその師匠さん達みたいな人もいるだろうけどそんなのは極稀で基本人助けなんて二の次な連中の集まりだろ?」
「そうですね。魔術の実験とい
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