第二章 A's編
第四十六話 『守護騎士との出会いの話』
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Side シホ・E・シュバインオーグ
私の暴露話が終わりを告げて、改めて今回の事件について話し合われる事になった。
「それでですがエミヤは私と同じ能力を持っている。だから敵に回ったならそれだけ脅威ということになります。
だから今度接触したら戦うのは私が担当します。奴と対抗できるのは私だけだから」
「わかりました。でも無茶はだめですからね?」
「はい。それはわかっています」
私は笑みを浮かべながらそれに肯定した。
もう過去の話で自分でも思う無茶ぶりな性格は存分に知られたためにリンディさんも遠慮はしない方向で決めたらしい。
「それと魔力が回復するまで戦闘行為も禁止だからな」
「わかってるわよ。もう昔みたいに無茶はあまりしないと決めてるから」
「ならいいが…。さて、とりあえず主は判明したからいいとして次に守護騎士達の性質の話だな。彼らは人間でも使い魔でもない」
それでなのは達は驚きの声を漏らす。
「闇の書に合わせて魔法技術で作られた疑似人格。
主の命令に従って行動する、ただそれだけのためのプログラムにすぎないはずなんだ」
確かにそれが本当ならシグナム達は世界から召喚された意思を剥奪された英霊達と一緒の類にされるけど、けど私はシグナム達のうちに秘めた思いを知っているからただプログラムだけではないと思う。
だけどそれを聞いてフェイトが僅かに反応を示す。
「あの、使い魔でも人間でもない擬似生命っていうと………わたしみたいな」
「違うわ!!」
リンディさんの力強い否定の言葉でみんなは少し驚く。
でも、確かにそうだ。
フェイトはアリシアのクローンでもあるけどしっかりと命を宿して生まれてきた立派な人間だ。
誰がなんと言おうとその事実は変わらない。
「フェイトさんは、生まれ方が少し違っていただけで、ちゃんと命を受けて生み出された人間でしょ」
「検査の結果でも、ちゃんとそう出てただろ。変なこと言うものじゃない!」
とりあえずリンディさん達がフェイトの味方でよかったと思う。
フェイトの境遇だと運が悪ければIFの話になってくるけど実験材料にされていた未来も最悪あったかもしれないのだから。
「はい。ごめんなさい…」
それでフェイトは萎縮してしまい素直に謝った。
エイミィさんが空気を変えようと思ってモニターを表示させた。
「守護者達は闇の書に内蔵されたプログラムが人の形をとったもの。
闇の書は転生と再生を繰り返すけど、この四人はずっと闇の書とともに様々な主の下を渡り歩いている…」
「意思疎通のための会話能力は過去の事件でも確認されてるんだけどね。感情を見せたって例は今までないの」
おそらくだけど今までの主ははやてのように愛情を注ぐほど密接な関
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