諦めたくない
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の質問はリーファがした。
「……で、そのジータクスさんはなんであたしたちを狙ったの?」
「ジータクスさんよりももっと上の命令だったみたいだぜ。なんか作戦の邪魔になるとか……」
「作戦ってのは?」
「マンダーの上のほうでなんか動いてるっぽいんだよね、オレみたいな下っ端には教えてくれないんだけどさ、相当でかいこと狙っているみたいだぜ。今日入ったとき、すげぇ人数の軍隊が北に飛んでいくのをみたよ」
「北……」
リーファは考えるように手を顎に当てる。ゲツガは気になったことを聞く。
「その軍隊って世界樹の攻略でもするのか?」
「あ、それ、私も聞きたかったこと」
リーファは思い出したかのようにそう言う。
「まさか。さすがに前の全滅で懲りたらしくて、最低でも全軍に古代武具級の装備が必要だって金を貯めてるとこだぜ。おかげでノルマがきつくてさ……でも、まだ目標の半分も貯まってないらしいよ」
「ふうん」
「ま、俺の知ってるのはこんなとこだ。さっきの話、本当だろうな?」
後半は確実にキリトに向けて言われた言葉だ。
「取引で嘘はつかないさ」
キリトはそう言ってトレードウィンドウを操作した。そして、トレードされたアイテムを確認したサラマンダーは嬉々した表情でせっせと指を動かした。
リーファはそれを見てあきれながらも男に言う。
「しかしアンタ、それ元々は仲間の装備でしょ?気がとがめたりしないの?」
すると男はちっ、ちっ、ちっと舌を鳴らして言った。
「わかってねえな。連中が自慢げに見せびらかしていたレアだからこそ快感が増すってもんじゃねえか。ま、さすがに俺が装備するわけにもいかねえけどな。全部換金して家でも買うさ。じゃあ俺はもう行くわ」
そう言ってサラマンダーは元来た道を戻って行った。と、視線を感じたためその方を見るとリーファがキリトとゲツガをまじまじと見ていた。
「どうかしたか、リーファ?」
「あ、えーとさっきまでの雰囲気がなくなるのが早すぎるなーとか思ってただけ……それよりも……さっき暴れた悪魔ってキリト君なんだよね?」
「あ、それ俺も聞きたい」
そう言ってキリトを見るとキリトは視線を上に向けて顎をぽりぽりと掻いていた。
「んー、多分ね」
「多分、って……サラマンダーがモンスターの見た目に騙されて混乱するかもって作戦じゃなかったの?」
「え、そんな作戦だったのか?俺はてっきり、キリトの幻惑魔法に一か八かの賭けだと思ってたのに」
「そうなのか?いやー、俺はそこまで考えてなかったと言うか……俺、たまにあるんだよな……。戦闘中にブチ切れて、記憶が飛んだりとか……ゲツガもあるだろ
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