諦めたくない
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「キリト!あいつら頼むぞ!」
「OK!お前こそ、俺にメイジ隊からの攻撃を当てるんじゃねえぞ!」
互いにそう言うとキリトはメイスを持った三人に突っ込み、ゲツガはその上を飛翔して後ろのメイジ隊と三体の盾を持ったサラマンダーの前に立つ。
「どういう用件で俺たちを襲ってるか知らないけど、さっきのは俺たちとマジでやり合おうってことだろ?」
そう言ってゲツガは弓に三本の矢を番え、一番前にいるメイジ隊に放つ。それを盾を持った三人のプレイヤーがメイジの前に立って全ての矢を弾いた。
「チッ、この盾を持った野郎はメイジを守るための役割か……」
ゲツガは舌打ちして新たな矢を矢筒から新たな矢を取り出す。今もっている矢の数は二百。メイスは頭に当てれば何とか一発で倒せるかもしれないがあの盾を持ったプレイヤーを倒すのは少々骨が折れるかもしれない。再び、矢を番える。すると後ろのほうでたくさんの光が見えた。
「野郎ッ!やらせるか!」
ゲツガは矢を盾の奴らが届かない軌道で放つ。しかし、それを予想していたかのように盾のプレイヤーたちの一人が二人の盾を足場にして矢の軌道を塞ぐように立った。矢はその盾の上にいた男に防がれる。
「盾が二つあるのはそのためか……」
そして、ゲツガは矢を放ち続けるが全て弾かれる。メイジ隊はその間にスペルを唱え終わり、キリトと対峙する三人の回復と六個に火球を放ってくる。そのうちの二つがゲツガの方に飛んでくる。それを避けるために端のほうに跳ぶ。しかし、火球は少しずつだがゲツガの跳んだほうに曲がってくる。
「これがホーミング性能つきの攻撃魔法か……っていうことは範囲攻撃まであるじゃねえか!」
ゲツガはそのことに気付き、橋の柵に足をで蹴り付けて地面すれすれを跳ぶ。ちょうど中心に戻ってきた時はゲツガが追い込まれていた端っこの部分は炎が燃えていた。キリトのほうはリーファが何とかヒールをしているため何とか大丈夫そうだがキリトが後どれくらい持つかと、リーファの魔力もいつまで持つかわからない。ゲツガは素早く次の矢を取り出し、素早く番え、メイジ隊にむけて放つ。だが、その攻撃は盾のプレイヤー達によって阻まれる。そして再び、魔法が放たれる。
それを繰り返すうちにゲツガは掠りながらも避けるがだいぶ、HPが減らされる。しかし、こんなとこで諦めるわけにはいかない。ゲツガは何度も矢を番えては放つ。そして、再び矢筒を確認するともう、そこまで矢の数も残っていなかった。舌打ちして、矢に魔法を魔法をかける。とその時、
「もういいよ、キリト君、ゲツガ君!またスイルベーンから何時間か飛べば済むことじゃない!取られたアイテムだってまた買えばいいよ、もう諦めよう……」
リーファがゲツガとキリトに向けてそう叫んだ。
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