召喚準備
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リタが来てから三ヶ月。
つまり、召喚準備が整ったという事だ。
幸い、農園も問題無い。
白夜叉から貰い、ジンと契約させた火、土、風の精霊も問題無く土地の回復に役立っている。
特に火や土だ。
水は水樹が有るので元から潤沢だ。
土の精霊は土壌を整えて貰い、火は暖を取らせてくれる。
逆にいうと、ジンの負担が凄く多くなっている。
ちなみに農園は黄金の果実を生み出す黄金の樹木のお陰で豊饒の大地になっている。
いや、これは豊饒の女神でもあるアストライアの力も有るがな。
このアストライアの身体は戦女神で出て来るアストライアの力に加えて、神話に語られるアストライアと同一視される正義の女神、ディケーやユースティティアの力も有る。
特にユースティティアは剣と天秤を持ち、目隠しをした審判を司どる正義の女神。目が見えないのに善悪の全てを見通すという心眼ならぬ神眼を持つ。特典の神眼と合わさって、かなりえぐい事になっている。いろんな意味で。
ちなみに、子供達には陶器の作り方など教えてあるので、なんとかなっている。
レティシアに関しては白夜叉が約束通り、大金叩いて買ってくれるのを期待して放置だ。
御礼のひとつとして、黄金のリンゴで作った光り輝くアップルパイを与えたら大喜びしてくれたので大丈夫だろう。
その時、ついでに召喚の準備を色々と手伝って貰った。
色々とちょろいな、和装ロリ。
まぁ、黒ウサギがあの三人を召喚する時に頼ったのは間違い無く白夜叉だろう。
だから、こちらも協力して貰って召喚の手紙を送ったのだ。
「さて、原作通りか何かが違うかわからんな。召喚されるのは何人だろうな」
ノーネームを復興させる為にも更なる力がいる。
この身体の力は凄まじいが、力を使えば使うほど本来のセリカと同じく魔力を消費して行く。
そう、身体の維持ですらかなりの魔力が必要なのだ。
自分で生み出す魔力は無いに等しく話にならない。
そして、そんな身体に魔力を沢山簡単に蓄える方法はただひとつ。
性魔術によって対象の快楽を増幅して魔力に変換して吸収する方法だ。
「悪いが、生き残る為に手段を選ぶ気はない」
いくら鬼畜外道な手段だとしてもな。ナベリウスやリタだけでは全然足りないのだ。
ましてや、本来のアストライアの肉体よりも遥かに強いのだからなおさらだ。
そんな事を考えながら例の召喚場所へケルベロスに乗ってやって来たのだ。
「黒ウサギはとっても不安なのですよ」
「来るのは問題児だろうしな…………だが、対魔王戦力になれば良い」
「そうなのですが…………心配なのですよ」
「…………平気…………勝てる…………」
一緒にやって来ているナベリウスが事実を口にする。
確かに普通ならソロモン72柱
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