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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第105話:私たち、結婚します!(3)
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そっか。ヴィヴィオは強い子だな」

俺は向かい側に座るヴィヴィオに手を伸ばすと、その頭をなでた。

「俺もヴィヴィオを見習わないとなぁ」

ヴィヴィオの頭をなでながらそう言うと、ヴィヴィオは不思議そうに
その首をわずかに傾ける。

「パパは怖いの?ママのパパやママに会うの」

「少しだけね」

「大丈夫だよ!だって、ヴィヴィオもママもパパのこと大好きだもん。
 きっとママのママたちもパパのことを好きになってくれるよ」

ヴィヴィオはそう言うと俺に向かって笑いかける。

「そっか・・・、そうだよな。 ありがとうな、ヴィヴィオ」

「どういたしまして!」

その時、なのはとヴィヴィオの寝室の扉が勢いよく開いた。

「やっと終わった!」

そう言いながらなのはが寝室から出てきた。
その顔には疲労の色が見て取れる。
なのはは俺とヴィヴィオが座る食卓に近寄ってくると、
食卓の真ん中に置かれた大皿に乗るサンドウィッチを見つめる。

「あ、サンドウィッチだ。おいしそうだね。ね、ヴィヴィオ」

「うん。だから早くママも一緒に食べようよ」

「あ、待たせちゃったんだ。ゴメンね、2人とも」

「いいから早く座れって。俺はともかくヴィヴィオは腹すかせてるし」

「そだね。早く食べよっか」

なのはがヴィヴィオの隣に腰を下ろす。
俺はヴィヴィオが食卓に運んでくれたボウルにシリアルを入れると、
パックの牛乳を注いだ。





朝食を終えた俺達3人は、それぞれ自分の荷物を持って車に乗り込むと、
俺の運転で管理局の転送ポートへと向かった。
民間用の転送ポートでないのは、なのはの出身世界が管理外世界で
あることによる。
管理外世界との間の転送は、民間の転送ポートではできないからだ。
そんなわけで、俺は本局に行くのに使いなれたクラナガン市内の転送ポートへと
車を走らせる。

「なあ、ちゃんと申請は出したんだよな」

管理局の転送ポートを公務以外で使用するには許可が必要なので、
隣に座るなのはに確認をする。

「もちろん! 帰省するたびに申請してるんだからもう慣れっこだし、
 安心してよ」

「ならいいけどさ・・・」

なのはは自信満々に胸を張るのだが、俺は内心の不安をぬぐい去れないまま
転送ポートに向かう。
駐車場に車をとめて転送ポートの建物に入ると、民間用の転送ポートとは違い
飾り気のない内装が俺達を出迎える。
3人で窓口に行くと、管理局の制服を着た係官が私服の俺達を
訝しげな表情で見る。

「なんです?」

冷たい口調で応対してくる係員にひるむことなく、
なのははにこやかな表情で係員に話しかける。

「古代遺物管理部所属の高町なの
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