弐ノ巻
かくとだに
3
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には底知れない不気味さがあった。気配が、全くしない…。
待てよ、こんな真夜中に、こんな小さな子が一人で琵琶の湖なんかに、来るか?
『しねばよかったのよ。そいつは、そうのぞんでたもの。だからせっかく、ころしてあげようとしたのに。じゃまよ、そいつ。しねばいいのに。しょうしがいやなら、できし。できしがいやなら、あっし。どんなしにかたでもいい、このおんなが、このよからきえればいい』
赤い唇からくすくす、と楽しそうな声が漏れる。
『あんたも、じゃまよ。これいじょう、わたしのじゃまをするなら、そいつとおなじように、ころしてあげる。そいつは、しぬうんめいなの。もうすぐ、ころされるの。あぁうれしい』
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