第二十二話『ガンバレルストライカー』
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「動きも随分と機械染みてるし……もしかしてと思うんだけどアイツ、人が乗ってないんじゃないか?」
「人が乗っていない?……有り得ない、と言いたい所だが奴の動きは普通の人間とは違う」
「だろ? 仮に人が乗っていないなら、容赦なく全力で攻撃できる……けど問題はあのシールドだな。バリア無効化攻撃も後三回が限度だし……」
「……織斑、少し俺に考えがある」
「え?」
一夏はスウェンの作戦を聞き、不安な表情になる。
「本当に大丈夫なのか?」
「ああ、俺の予想通りならば奴はシールドを張っている時は動けない。そこを狙え」
「……わかった、俺はスウェンを信じるよ。それじゃあ――」
行動を開始しようとした時、スピーカーから大声が響いた。
『一夏ぁっ!』
声の主は箒、発信源は中継室のようだ。
『男なら……男なら、そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!』
肩で息をしながら大声を上げる箒。ゲルズゲーは中継室にビームライフルを向け、引き金を引こうとしていた。
「まずい! 行くぞ、スウェン!」
「了解」
エールストライカーからガンバレルストライカーへ換装し、バーニアを噴射し加速する。
「行け……!」
4基のガンバレルは本体から切り離され、有線誘導による操作が始められた。ガンバレルはゲルズゲーの頭上へと行き、レールガンが展開され、ミサイルハッチが開かれる。
ガンバレルからレールガンの弾丸とミサイルを発射するが、ゲルズゲーはそれを各バーニアを吹かしながら姿勢を変えつつ回避する。
「よくあれをかわす……!」
初見であれほどの弾幕をかわすのは容易ではない。やはり無人機の線が濃いとスウェンは判断し、攻撃の手を緩めずに続ける。
ゲルズゲーは攻撃の穴を見つけ、ビームライフルを乱射する。
「織斑、回避しろ!」
「わかってる!」
射線に入らないように、スウェンと一夏は回避行動を。スウェンは距離を取り、再びガンバレルを用い攻撃する。縦横無尽に飛び回るガンバレルはゲルズゲーを何処かに誘導させるように移動させる。
そして、ゲルズゲーが地上に移動し脚が地面についた瞬間
「うぉおおおお!!!!」
一夏は瞬時加速を使いゲルズゲーへ一気に接近、雪片弐型を振り下ろす。ゲルズゲーは陽電子リフレクターを展開し一夏の攻撃を防ぐ。
「ぐうう……! スウェン!」
一夏の上空へ居たスウェンはガンバレルをゲルズゲーの背後へ向かわせ、脚部に向けて一斉砲火する。ゲルズゲーの足元が崩壊し体勢を崩す。陽電子リフレクターは体勢が崩れた事によって解除される。
「これでどうだあぁぁ!!!!
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