第十四話
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のかもしれないと思うと苦しくて……
「俺も君と同じ気持ちだよ。もし数カ月前までのように居られたなら、君を娶り公爵家でも興すか、それとも伯爵の婿になるかそんな未来があったと思う。
だけど、俺は俺の戦に行かねばならない。
向こうの王家に女子が居たら気にいられるよう己の心を偽り、婿にでもなってトラキアを乗っ取ってやるという覚悟なんだ。
向こうの王家に女子が居なければ、向こうの有力者の娘だって構わない。
だから、俺の事など待っていてはいけない。
どんなに互いに想い合っても結ばれてはいけない縁というのがこの世界にはあるんです... 」
俺もぼろっぼろ泣きまくってセルフィナさんをフリました。
そういえば、前の世界でもその前の世界でも、そして現実でもこんなことは無かったです。
「思い出して泣いてたの? 」
トラキアに来てからというもの、たまにアイツが姿を見せる。
「うん 」
「せっかくあんなかわいい女の子とちゅっちゅできそうだったのにwもったいなーwもう二度とないかもw 」
煽りスキル高いよなコイツ
「うっさいなー、だけどさ、いずれ俺がこの世界から居なくなったらって思うと無責任すぎるだろ 」
ぴとっと俺の額に駄目なコイツは手を当てると
「おネツは無いみたいねーw 純情ゆーくんに教えてあげるけど、そうなったら新しいオトコ探すものよ?wなにその乙女みたいな考えwワロタwww 」
「あの子はそんなんじゃないもんー! 」
「ハイハイ^^; 」
「そうやって煽るなら、オマエ責任とってちゅっちゅでもなんでもさせやがれっての 」
「はー?10年早いですしーw10年ROMってろおすしーw 」
「オッケー、10年後楽しみにしてるはwはい契約きまったーw 」
駄女神の正拳突きを受けながら、トラキアでの俺の新しい暮らしは続きます。
セルフィナさん、大好きだよ、ずっと元気でいてね。
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