コードギアスR1
0134話
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コーネリアの命を受けたギルフォードのグロースターが2機の供を連れて出撃する。しかしそれを見たガン・ルゥの反応はただ単純にその両側についているマシンガンとキャノン砲を撃つだけだった。
「……おかしいな」
「何がだ?」
「何故奴等は戦力的に劣っているのに、ただそのまま突っ込んでくる? 性能ではグロースターが圧倒しているし、なによりパイロットの腕も間違いなくこちらが上だ」
「……なるほど、何かあるのは間違いないか。ギルフォード、聞いていたな?」
「はっ」
何だ? もの凄く嫌な感じがする。念動力が何かを訴えているような、そんな焦燥感が強くなっていく。
「……コーネリア。やはり俺もランドリオンで待機する」
「アクセル?」
「妙に嫌な予感がする。恐らく何かあるぞ」
「……分かった。では頼む」
コーネリアの言葉に頷き、ブリッジを出てランドリオンを運んでいるトレーラーへと移動してそのままランドリオンを起動する。
周囲の様子を映し出したモニタでは、ギルフォード率いるグロースターがガン・ルゥの射撃を回避しながら近づいていく。と言うか、ガン・ルゥが撃っているマシンガンとキャノン砲はグロースターを狙うどころか、全く見当違いの場所へと着弾していた。狙って撃っているというよりは、ただ適当に射撃のトリガーを引いているだけという印象だ。そしてそのままグロースター……というよりはG-1ベースへと向かっている。
そしてグロースターは下手な射撃をしながらただ真っ直ぐに突っ込んでくるガン・ルゥをいよいよそのランスの射程に入れ、その速度を活かして胴体へと突き立て……
「っ!? ギルフォード、退けぇっ!」
背筋にゾクリとしたものを感じた瞬間、ランドリオンの通信スイッチを入れ咄嗟にそう叫んでいた。
その声が届いたのか、ギルフォードは咄嗟にガン・ルゥへと突き刺さっていたランスを手放してグロースターを後退。その判断の素早さと咄嗟に後退させる事が可能な技量はさすがコーネリアの騎士といった所だろう。だが、残り2機はそうはいかなかった。
ドガアアアアアアアアアッッッ
ガン・ルゥとグロースターが戦っている場所からそれなりに距離のあるここにいても衝撃波を感じさせるような爆発。それがガン・ルゥから生じたのだ。ガン・ルゥがいた場所には巨大なクレーターが出来ており、それが爆発の威力を物語っている。もちろんそんな爆発に巻き込まれた2機のグロースターも無事な訳はなく、コックピットが装備されている胴体ごと消滅していた。周囲の木々にはグロースターのものと思われる手足や頭の部品がぶら下がっている。
ランスにより機体を破壊された事による爆発ではない。恐らくあのガン・ルゥは最初からその自爆を目的にサクラダイトなり爆薬なりを満載していたのだ。
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