コードギアスR1
0134話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
た。
「コーネリア?」
「ああ。医師の診察によれば脳震盪だそうだ。他に負傷はないから目が覚めたらもう大丈夫だと言っていた」
「脳震盪? ……あぁ」
そう言われてすぐに思い出す。ガン・ルゥの自爆攻撃を防ぐ為に無茶をしたんだったな。
「思い出したか?」
「ああ。それより怪我はなかったか?」
俺のその言葉にコーネリアは苦笑を浮かべながら口を開く。
「この場合、それは私の台詞ではないか? ……アクセル、今回は助かった」
真面目な顔で感謝の言葉を口にするコーネリアだったが、俺はそれに軽く首を振る。
「気にするな。こっちも咄嗟に動いたんだしな。それにコーネリア、お前が無事ならそれでいい」
「……アクセル、お前実は女誑しとか言われた事ないか?」
「は? 何を唐突に。そんな風言われた覚えは全く無いが」
「そうか……無自覚か」
なにやら微妙に顔を赤くしつつも納得しているコーネリアだが、すぐに表情を切り替える。
「あのガン・ルゥに乗っていたパイロットや、G-1ベースにゲリラ攻撃を仕掛けてきたテロリスト共だが……捕虜にした者や遺体を検査した結果、重度の薬物中毒である事が判明した」
「薬物中毒?」
「ああ。出撃する前にユフィと話していたのをアクセルも聞いていただろう?」
「リフレイン……か」
リフレイン。現在のエリア11に蔓延し始めている違法薬物だ。効能としては過去に戻ったような気分になるというものだが、最終的には発狂する事になる。
「だが、何故……いや、中華連邦か」
そう。このリフレインは中華連邦から持ち込まれているものだ。そしてこの地のテロリストは中華連邦のバックアップを受けている者が多い。つまりは……
「実験、あるいは捨て石か」
「だろうな。幸いブリタニア皇族の私がこのエリア11の総督として赴任している。その私を運が良ければ排除できる。その程度の考えだったのだろう」
コーネリアは忌々しげに吐き捨てる。武人気質のコーネリアだ。薬物もそうだが、それを利用した陰謀というのは性に合わないのだろう。
「下種共が……いずれ思い知らせてくれる」
そんなコーネリアを見つつ、そう遠くないうちに起こるキュウシュウ戦役の事を考えていた。
中華連邦。この借りは必ず返させて貰う。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ