第二章 A's編
第四十五話 『シホの過去の話(後編)』
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ていた。
「でも、聖杯戦争は終わったけどその半年後に奇跡のような出来事が起こった。
私は直接関わってはいないんだけど…言峰綺礼に殺されていたと思っていたランサーの元マスター『バゼット・フラガ・マクレミッツ』。
その人が死ぬ間際にアヴェンジャーと契約して“生きて聖杯戦争を継続したい”という願いを持って仮死状態で生き長らえて四日間だけの聖杯戦争を夢の中で再現した」
「どうして四日間だけなの…?」
「さっきのアヴェンジャーの話で第三次聖杯戦争では四日間で退場したっていったでしょ?
だから聖杯戦争を継続できても四日間しか持続できなかったの。
そして驚く事にその夢の世界ではサーヴァント全てとマスター全て…言峰綺礼以外の死んだ人も含めて生きていてしかも戦いもしないで日常を謳歌しているといったまさに理想の世界が展開されていた」
そんな世界があったら私はどうしていたのだろう?
やっぱり願うなら母さんとリニス、アリシアにアルフが誰も欠けていないで一緒に暮らしている世界なのかな…?
だけどユーノの言葉で現実に戻される。
「まさに夢だからこその世界だね…」
「ええ。それでアヴェンジャーも衛宮士郎という仮の器を被って日常を楽しんでいた。
時には各サーヴァント達と四日間だけど修行し、また最初の一日目に戻されては技量を上げていき…、
なぜかいる大師父とも宝石剣と第二魔法『並行世界の運営』の使い方を習って技量を上げていったり…、
時には皆で遊び、酷いときには敵・味方・魔術師・一般人・サーヴァントというしがらみを関係なく夜にドンちゃん騒ぎを起こしたり…、
時には夜にセイバー達とこの繰り返す四日間を違和感に思い巡回を始めていたりと…。
私の体で好き勝手し放題をしていたわ。最悪なことにギルガメッシュの『王の財宝』の『中の武器全部解析させて!』なんて暴挙にも出たし…」
『ぶっ!?』
なんて無謀な事を!?
私達は誰もが吹いてしまった。
「私の人格を被っていたからって私ですらそんな暴挙は犯さないわ。さすがにそこまで命知らずじゃないし…。
でもそれが成功してしまった。なぜかというとギルガメッシュはその時、魔法の薬で子供の姿になっていて大人の姿からは性格は百八十度回転して想像できないほどの利口な子供になっていたの。
それで何かは話したくないけどでっかい対価を背負って変わりに解析できたというの。心が広かったのね、その小ギルガメッシュは。世界は繰り返すからその口約束も無効になると言うのに…」
「あ…」
まさにしてやったりな光景が即座に私の頭の中に浮かんだ。
アヴェンジャーはとても策士だ。
「でもバゼットは少しずつだけど疑問を感じ始めた。なぜ四日間だけなのか、本当は私はどうなったのか…と。
そして繰
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