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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十五話    『シホの過去の話(後編)』
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が。

「セイバーはイリヤの護衛につけて私はギルガメッシュと対峙し、イリヤの魔力も十全に送られてくる事を確認して戦いが始まった。
最初はやっぱりギルガメッシュが優勢で私はなんとか投影を繰り返して弾き返す事しかできないでいた。
それが幾度も続き、私の魔力と体力はつきかけてきたがそこで私はある勘違いをしている事に気づいたの」
「勘違い?」
「そう、私の剣製は剣を作り出すことじゃない。そんな器用な真似はできない。私が出来るのは自分の心を形にすることだけだったのよ。
そして唱える。私の呪文詠唱を……………それによって私は固有結界『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』を初めて展開した。
そこからはもう物量による絨毯攻撃の嵐、ギルガメッシュが武器を展開するより早く叩き落し、それを何度も繰り返し遂には乖離剣を取り出そうとした腕を斬り飛ばすにまで及んだ。
最後の止めを刺そうとしたけど、突如としてギルガメッシュは地面から湧き出てきた聖杯の泥に包まれて飲み込まれしまい呆気ない幕切れを迎えて退場した。
恐らくだけど地下での戦いが凄まじかったからギルガメッシュの魂を取り込んで力を増そうと桜は考えたんだと思う」
「リンさん達の方は?」
「私達が向かった時にはすべて終わっていた。桜はアーチャーが投影したルールブレイカーを本来の桜の意識が取り戻せている間にリンが桜に突き刺して呪いを解きリンがその体を受け止めていた」
「それじゃもうこれで決着は着いたって事?」
「いや、最後に大聖杯の破壊の仕事が残っていたんだけどそこには言峰綺礼が立ち尽くしていた。その体からは黒い瘴気が湧き出ていてとても正気ではない状態だった」
「ここに来て言峰綺礼が出現してきたのかい…」
「執念深いね…」
「まぁ数はこちらが優勢でもあって、でもランサーが俺が仕留めると言って言峰と戦い最後には心臓を貫いて勝利を納めていたわ」
「好き勝手使われていたんですから当然の結果という訳ですね」

リンディ提督がそう言う。
確かにそこまでの憎悪をランサーは抱いていたって訳だよね。

「そしてセイバーは私とアーチャーの戦いを見た結果で『過去をなかったことにし、別の道を選ぶことによる国の救済』という自身の願いは間違っていたと言った。
そして剣先を大聖杯に向けて宝具を開放して、完全に大聖杯は破壊され聖杯戦争は永遠に消えていった。
生き残ったセイバー、アーチャー、ランサーもそれぞれ答えを得て消えていったわ。……………これで聖杯戦争までの話はお終いです」

シホの言った終わりと言う言葉に私達は安堵の息を吐いていた。
結果的に見れば第四次聖杯戦争と比べれば死傷者もそんなに出ずに終わらすことが出来たんだから。
でも私は心の中でそれでも死人が出たんだ…という思いに気持ちがダウンし
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