第二章 A's編
第四十四話 『シホの過去の話(中編)』
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…そんなアーチャーにそれなら俺達は別人だといってやった。
俺は後悔なんてしない、どんな事になったって後悔だけは絶対にしない。だから…絶対にお前の事も認めない。
お前が俺の理想だって言うんなら、そんな間違った理想は、俺自身の手でたたき出す……………と、言ってやった」
そして戦いが始まる。
「剣を打ち合う度に自身に流れ込んでくるアーチャーの知識と経験。それによって剣製がよりしっかりしてアーチャーと打ち合えるほどに強化されていった。
でも、それと同時に守護者としての永遠の殺戮の記録…それらも私の中に流れ込んできた。それはどんどん私と言う小さな器を満たしていった。
さらにアーチャーは私に何度も正義の味方などという理想は間違っていると剣を打ち合いながら言葉を叩きつけてきた。
心が折れそうだった。自身の辿る未来のビジョンを端的にだけど知ってしまったのだから」
私のように生きる支えを否定されたのではなく、シホは全否定をされたんだ。
しかも私と比べる事も出来ないほど過酷なほどの自分自身の言葉に。
シホはどうして心が砕けなかったのか不思議に思うほど強烈な体験だ。
「セイバーの鞘の加護があったとはいえ体はズタズタにされていった。
でも、『お前には負けない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない!』と吼えた。
そしてそれからは剣製もよりしっかりとしてアーチャーとまともに打ち合えるようになり気づいた時には私の剣はアーチャーを貫いていた…。
そして私は言った。『俺の、勝ちだ』と…。
アーチャーも笑みを浮かべながら『ああ…。そして私の敗北だ』と言った」
それからアーチャーは負けを認めて潔く引き下がっていったと言う。
ランサーもリンさんを助けて一緒に戻ってきた。
そしてアーチャーはリンさんが何度も説得をしてアーチャーが折れる形で再契約で戻り、セイバーはシホの元に再契約で戻り、そしてランサーは『ルールブレイカー』をシホが投影し言峰綺礼との契約を切り、イリヤさんが再契約を交わしたという。
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