暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十四話    『シホの過去の話(中編)』
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かっていき、苦戦しながらもなんとかやり合えていたらしい。

「でもそこでアーチャーが思いもよらない行動を起こした。
セイバー諸共バーサーカーを倒そうとして強力な魔力を宿した矢を放った。
当然、その時に気づいていた私は傷を負う覚悟でセイバーをなんとか庇いながらバーサーカーから身を置いた。
次の瞬間、バーサーカーを中心に火の海が生まれていた。私が気づいていなければセイバーは死んでいたのだろうと…。
でも、バーサーカーはその火の海の中、何事もなく立っていた」
「まさか、そのバーサーカーの正体はさっきいった…」
「ええ。ギリシャの大英雄ヘラクレス。その時に一回しか殺す事ができなかったのよ。イリヤの口から真名を聞かされて私達はどうしていいかわからなかった。
でも、イリヤは気が変わったのかそのまま帰って行った。
それでその後にバーサーカーの事は脅威にしかならないと再度リンとは停戦協定を結んで共同戦線を張った」

そこで全員から息を吐く声が聞こえてきた。
一回きりだけの勝負の話でここまで緊張してしまうなんてそれだけ激しい戦いなんだろうと実感した。

「でも、なりふり構わずセイバーさんを助けようとするシホさんはなんていいますか、自身の命を勘定に入れていなかったのですか?」
「よくわかりましたね、リンディさん。私は壊れていたのでしょうね…その後も何回か後のことを考えずに行動をしてセイバーにもリンにも指摘を何度もされました。
その時の私はただ他人が助けられればという考えで自身の命は勘定に入れていなかったんです」
『……………』

そこで全員は押し黙った。
自身の命を勘定に入れていないシホのあり方。
それはなんていうのだろう。私には想像もつかないほどだけど悲しいとだけの感情が残った。

「その次の相手はアサシンのサーヴァントとの戦いだった。といってもセイバーが柳洞寺という寺にキャスターが潜伏していると分かり勝手に先行して飛び出してしまったんです。
アサシンはキャスターにルールを捻じ曲げて門番として召喚されたイレギュラーな英霊で名は『佐々木小次郎』。本来なら架空の存在で宝具すらも持っていない無銘の亡霊だったんです」
「宝具を持っていなかったの?」
「ええ。でもアサシンは絶対の一を持っていた。ただ暇を持て余して振り続けた剣が技として昇華した秘剣『燕返し』」
「それってシグナムに向けてシホが使った技だよね?」
「うん。まぁ、それによってセイバーはなんとか防ぐことができたけど撤退を余儀なくされた」
「ど、どうなったの?」
「結果は私の介入で引き分けという形になった。アサシンは門番に縛られていたからそこから動けなかったのよ。
そして休む暇もなく次の戦いが起こった。場所は学校でマスターであり私の友達であった間桐慎二とライダーのサ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ