力の意味
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「兄さん!」
「アイオリアか・・・」
アイオリアとはアイオロスの実の弟であり後に獅子座の聖闘士に
なる男である。しかし、今はまだ聖闘士候補生だ。
「アイオリア,訓練はどうした?」
「今日はもう終わったよ。ところでそいつは?」
「ああ、彼は今回の任務で見つけてきた。名前はディアスだ。」
「初めましてディアスっス。」
初対面の相手には必ず丁寧に話すのがディアスの
ポリシーらしい。
「ディアス、私の弟のアイオリアだ。」
「アイオリアだ、よろしくなディアス。」
「はいッスよろしく」
二人は握手をした。
「兄さん。ディアスも聖闘士候補生に?」
「まだ分からん。それを今から教皇に報告に行くとこだ。」
「ふ〜んじゃあディアスもし聖闘士候補生になるんだったら
俺と勝負しよう。」
「う〜ん、いいッスよ。」
「よし、絶対だからな。」
ディアスはアイオリアとの勝負を快く引き受け、そのまま教皇の間
に向かい階段を歩き始めた。アイオロスは微笑ましい顔で階段を上がっていった。
教皇の間
「教皇、アイオロスただいま帰還しました。」
アイオロスは教皇の前まで来て跪いた。
「戻ったか、アイオロス。そしてそこにいる少年が」
「はい。恐らく」
「分かった・・・少年よ名前はなんと言う。」
「ディアスッス教皇様。」
「そうか・・・ディアスよお前は小宇宙を知っているか?」
「いやまったく。」
「実は先日、付近の森で巨大な小宇宙を感じた。そこで
アイオロスに調査をさせていたのだ。」
その話をディアスは黙々とその話を聞いていた。
「そしてアイオロスがお前をここに連れてきた。・・・ディアス
よお前には聖闘士になりその力を扱えねばならない。
力を扱えねばお前には・・・ここで死ぬしかない」
「教皇!」
教皇の言葉にアイオロスが動こうとしたが、サガに肩を
掴まれた。
「サガ・・・」
サガは何も喋らない。それを察したかアイオロスも
引き下がった。
「さあディアスよ・・・お前の答えはなんだ。」
教皇の問いにディアスは静かに答えた。
「自分は・・・・・・やるッス。」
その時のディアスの目はとても穏やかだった。
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