第二十六話〜ロストカラーズ・プロローグ〜
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凌駕していた。
戦略を叩き潰す戦術。今のスザクとランスロットを現す言葉としてはそれも過小評価ではない言葉である。
その力を目の当たりにした六課メンバーは驚く。ティアナのクロスミラージュに残っていた映像のランスロットも確かに驚異になるほどの性能であった。だが今見ているランスロットはどうだ。驚異のレベルが違う。
こちらの世界のランスロットにはブレイズルミナスのような盾はない。さらに性能をスペック以上に引き出すスザクのような乗り手もいないのだ。
もしあの時現れた機体がスザクの乗っていたランスロットだったなら自分はあそこで死んでいたとティアナは思った。
状況は進む。
お互いが親友とも知らずに戦い合うルルーシュとスザク。
終息する戦闘。
そしてルルーシュによるブリタニアの第三皇子クロヴィスの暗殺。
その日は多くのことが起こった。ルルーシュにとっても、スザクにとっても。そして世界にとっても。
その日から瞬く間に様々なことが起こっていく。
逮捕されるスザク。
スザクを助けるために動き出すルルーシュ。
そして仮面の男『ゼロ』の登場。
そんな中ルルーシュとスザクはそれぞれ運命の女性と出会う。
ルルーシュはギアスに関わる魔女C.C.と、そしてスザクはブリタニアの心優しき皇女ユーフェミアと。その出会いは二人のこれからを大きく左右していく。
四人はそれぞれ違う場所で話し合う。奇しくもそれは同じ日付、同じ時であった。
ルルーシュ「強ければいいのか?」
C.C.にブリタニアの強さを言われルルーシュは問い返す。
スザク「弱いことはいけないことなんだろうか?あの頃、十歳の僕らには世界はとても悲しいものに見えた。」
ルルーシュ「飢餓」
スザク「病気」
ルルーシュ「汚職腐敗」
スザク「差別」
ルルーシュ「戦争とテロリズム」
スザク「繰り返される憎しみの連鎖」
ルルーシュ「愚かなイタチごっこだ。」
スザクは悲しみをルルーシュは怒りと侮蔑を込めて今の世界のあり方を語る。
スザク「誰かがこの連鎖を断ち切らなければならない。」
C.C.「理想だな。」
スザク「もちろん、そうしたものを全て無くせるとは思わない。」
ルルーシュ「俺はそこまで傲慢じゃない……だから。」
スザク「大切な人を失わなくてすむ、せめて戦争の無い世界に。」
C.C.「そんな都合のいい世界」
ユーフェミア「どうすれば?」
C.C.はどこか興味本位で、ユーフェミアはどこか縋るように問う。
ルルーシュ「簡単だ、誰かが勝てば戦いを終わる。」
C.C.「誰か?」
スザク「僕にはわからない…でも目指すことを止めたら父さんは無駄死になってしまう。」
親友
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