コードギアスR1
0133話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ゼロが黒の騎士団の設立を宣言してから二週間、世間は黒の騎士団の話題が尽きる事なく溢れている。権力者が手出しできない犯罪者を裁き、それを公開しているのだからそれも当然だろう。
そんな中、俺はアッシュフォード学園……の隣にある大学へと来ていた。後数時間でコーネリアと共に九州――いや、この世界ではキュウシュウか――に向かい、中華連邦と繋がっているテロ組織を叩かないといけないのだが、未だにランドリオンがロイドの下にあり返却されない為だ。サイタマゲットーでの戦いはコーネリアと共にG-1ベースで待機。ホテルジャック事件ではユーフェミアの護衛として機体を使う必要は無かった。しかし今回はキュウシュウのレジスタンスを叩く為に俺も出撃する可能性が高い。
「なのにまだ調査中とはな」
いざ出撃という時にランドリオンが無いとなると、KMFくらいしか乗れる機体がない。まさか空間倉庫から他の機体を取り出して使う訳にもいかないしな。
個人的にはKMFに乗ってもいいんだが、今まで俺が乗ってきたのが20mサイズのPTやAM、AD。そして40mオーバーの特機だ。それなのに訓練も無しに4〜5mのKMFを……というのはさすがに遠慮したい。
「ここか」
大学の区画でも外れの方にある倉庫。その入り口に見覚えのある一組の男女がいた。
「ロイド、セシル」
「アクセルさん!?」
二人に呼びかけた俺を見て、セシルが声を上げる。その横にいるロイドは残念そうな顔で俺の方を見ている。俺が何の用でここに来たのか理解しているのだろう。
「あーあ、来ちゃった。もう少し調べたかったのに。特にあの動力源。あんなのが採用されているなんて、KMFに最初期から関わってる僕でも知らなかったよ」
動力源……核融合ジェネレーターの事か。確かにこの世界では原子力の研究はまだまだ理論段階なのだから、そこから何世代、何十年、あるいは何百年と先の技術である核融合ジェネレーターは完全なオーバーテクノロジーだろう。それこそスパロボOGs世界のEOTの如く。
確かニーナのフレイヤが原子力関係の最初の成果だった筈だし。……それにしてはとんでもない威力だったが。
「そうは言われても、機体がないと俺の仕事が出来ないからな。もう少ししたらキュウシュウでテロリストを叩く為に出撃するんだ。ランドリオンがないとさすがに困る」
「KMFを使えばいいのに……ざーんねーんでーした」
「ロ、ロイドさん!? 私達はあくまでもアクセルさんの好意であの機体を貸して貰ってるんですよ! それに作戦が終わったらまた借りればいいじゃないですか」
セシルがロイドの頭を押さえつけるようにして口を開く。
「そうだな、今回の作戦が終わったらまた調査の為に貸し出す事を考えてもいい。コーネリアの許可があれ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ