コードギアスR1
0133話
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読んでいたとしたら?」
「奇襲を掛けてくるという事か」
「少し前から嫌な予感がしているからな」
「アクセルの嫌な予感はこの前のホテルジャック事件で保証付きだからな。いつでも出られるようにしておこう」
「ああ。俺もコーネリアに声を掛けておく」
だがその判断は数分遅かった。俺がコーネリアへと近づいた時にG-1ベースに衝撃が走ったのだ。
「何事だ!」
「テロリストです。恐らく迷彩等を使い潜んでいたものと思われます」
「迷彩? レーダーに反応は?」
「ありません。戦車等ではなく生身でゲリラ戦を仕掛けてきたものと思われます」
ダールトンがそう報告するが、俺はその報告を聞きつつ半ば呆れ、半ば感心していた。確かに戦車やKMFを使えばその攻撃力は高いだろう。だが、G-1ベースのレーダーに捉えられてしまっては奇襲をするどころか、逆に奇襲を食らう事になる。そうならない為にはどうすればいいのか? 簡単な話だ。戦車を使わないで生身で攻撃を仕掛ければいい。アンチKMFライフルの類があれば、KMFにも打撃を与える事も可能だろう。俺から見れば自殺行為以外の何物でもないが、人の命の値段を度外視するのならそれなりに効果はある。
だが、この手口は……嫌な予感を感じつつも、コーネリアへと視線を向ける。
「ケイオス爆雷を持たせてKMFを出せ」
生身での奇襲も、効果があるのは最初の一撃のみだ。その一撃でこちらを仕留められない場合は、コーネリアの命令にあるようにケイオス爆雷のような広範囲攻撃が可能な武器で一網打尽になる可能性が高い。
「俺も出るか?」
「いや。サザーランドやグロースターよりも大きいランドリオンではゲリラ兵相手には向かないだろう。ただ、いざという時には出て貰うかもしれん」
「いざという時?」
「ああ。忘れたか? このキュウシュウには中華連邦の手が伸びている。そうなると……」
「なるほど、ガン・ルゥとかいうKMFもどきか」
ガン・ルゥ。中華連邦が作りあげたKMF……もどきだ。技術上の問題で二本足で立つ事も出来ない為に尻尾のような第三の足がある。まさに中華連邦のお家芸である、安かろう、悪かろうを地で行っている機体。だが、そんな機体の唯一にして最大の取り柄がその生産性の高さだ。そこを活かして大量に運用されると厄介極まりない。
「ほら、出てきたぞ」
コーネリアの声にモニタへ視線を向けるとそこにはこちらへと向かってくるガン・ルゥの姿が映っている。……ただし、3機のみ。
「3機?」
「ふぅ。どうやらここも一応は中華連邦のルートではあるものの、ハズレのようだな」
ガン・ルゥはその数を活かしての物量戦がメインの機体だ。それがたった3機でブリタニアでも有数の戦闘集団であるコーネリアの部隊に挑むとなると
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