コードギアスR1
0133話
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エリア11に足止めされている訳にはいかん。内政を固めて衛星エリアに昇格させたい。その為にもテロ組織の撲滅は急務だが……イレブンの間に蔓延している薬物、リフレインの問題も深刻だ。おかげで生産性が落ちている。ここで中華連邦のキュウシュウルートを叩いておかねばならん。分かるな?」
「はい、お気をつけて」
政庁の近くにあるブリタニア軍の基地。そこでキュウシュウへと出撃する為の準備が忙しく進められている。そして現在そこにはコーネリアとユーフェミアの姿があった。出撃する姉を見送りに来たのだろう。
「お前こそ、もう租界からは出るなよ。ホテルジャック事件の時はアクセルが偶々嫌な予感がするというのでお前の護衛につける事が出来たが、今回は私と一緒に行動してもらうからそれも出来ない」
「お姉様、黒の騎士団は……」
「もう少し泳がせておくさ。人質達を救って貰った借りもある。だが、キュウシュウから戻ってきたら……」
中華連邦のキュウシュウルートを叩いた後は本腰を入れて黒の騎士団を潰すつもりなのだろう。一瞬だが、その口元には獰猛な笑みが浮かんでいた。
「このエリアは私が綺麗にしてお前に渡す。だから危ない事は考えるな、ユフィ」
コーネリアの声に黙って俯くユーフェミア。その頭の中ではホテルでのゼロとのやり取りを考えているのだろう。
「コーネリア、そろそろ出撃の時間だ」
「ああ。ではユフィ、行ってくる」
俺の言葉に一つ頷き、ユフィの頭を撫でてからこちらへと振り向く。既にそこには妹に甘い姉ではなく、一人の戦士がいるだけだった。
トウキョウ租界から出撃して約1日。既にコーネリア率いる部隊は宮崎……否、ミヤザキへと上陸して寄せられた情報を元にテロリスト達のアジトを探していた。しかし地の利がある為なのか、寄せられた情報から探し当てたアジトは既にもぬけの殻だったり、酷い時には罠が仕掛けられていた。
「ええい、またか!」
G-1ベースにコーネリアの苛立った声が響き渡る。これで既に4ヶ所目。全てのアジトが空振りなのだから荒れる気持ちも分からないではない。山の中にあるという情報だった敵アジトだが、そこは既にもぬけの殻となっている。急いで引き払ったのか、数発の銃弾や日本の国旗は残っていたがそれだけだ。
「ギルフォード、これは恐らく」
「ああ。この地のブリタニア軍の中に裏切り者がいるのは確定だろう」
「そして俺達が来るという情報を流した、か」
「不甲斐ない事だがな。姫様もそれは分かっておられるのだろうが」
自分がブリタニア皇族である事に誇りを持っているコーネリアだ。確かにブリタニア軍人に裏切り者がいるというのは面白くない筈だ。それがあるからこそ余計に苛ついている。
「そしてそれをテロリストが
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