第百十五話 大谷吉継その二
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田も応えて頷く。そうして。
彼は信長にあらためてこう告げた。
「ではそれがしは今から」
「政か」
「岩村に向かい城の普請に取り掛かります」
「頼むぞ、あの城は信濃のすぐ傍にあるからな」
「堅固にしておかねばなりませんな」
「あの城が敵の手に陥ちればそこから敵が入って来る」
美濃、織田家のお膝元であるこの国にだというのだ。
「だから出来る限り堅固にしておけ。それでじゃが」
「それでとは」
「虎之助と与右衛門も連れて行け」
加藤と藤堂もだというのだ。
「あの二人もな」
「あの二人はこの前清洲城の普請を行っていましたが」
「かなりよかったからのう」
「虎之助は石垣、与右衛門は堀ですな」
「その二つがよい」
だからだというのだ。
「岩村の城は難攻不落にせよ。よいな」
「畏まりました。では殿の仰る通りに」
「御主は政も出来る」
武一辺倒ではないのだ。柴田はそちらの際もあるからこそ四宿老、そして四天王の一人になっているのだ。
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