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ヘタリア大帝国
TURN58 USJ決戦その九
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 太平洋軍の攻撃は続く。サフランも果敢に攻撃を放つ。
「このまま攻撃です」
「そうしてだね」
「そう、攻めるわ」
 サフランはアグニに話す。
「このままね」
「サフランは空母だから攻撃も速いね」
 確かにサフランの艦隊からも艦載機は次々に発艦している。
 サフランはその指揮を執りながらアグニに応える。
「ええ、貴方もね」
「僕は戦艦だけれど」
「照準は合わせているわね」
「うん、一隻ずつね」
「そのまま撃沈していって」
 こうアグニに言う。
「そうしていって」
「言われなくてもそうしてるよ」
 アグニはその敵艦、照準を合わせたそれに彼の艦隊の戦艦の砲撃で一隻ずつダメージを与えていっている。下がろうと攻撃と動きを止めたことがガメリカ軍の仇となっていた。
 太平洋軍の総攻撃から流れを完全に掴まれていた。彼等は今碌な反撃もできずただひたすらやられている。
 その彼等を見ながらこうサフランに述べたのである。
「こうしてね」
「それならいいわ。けれど」
「それでもなんだ」
「敵の数はまだ多いわ。だから」
「油断するなっていうんだね」
「ええ、敵の数を減らしていって」
 そしてだというのだ。
「戦闘不能に陥ってもらいましょう」
「そうだね。こうしてね」
「空母に戦艦」
 まずはこの二種類の主力艦だった。
「それから駆逐艦」
「巡洋艦はいいんだ」
「突出した攻撃がないから」
 だからいいというのだ。
「それよりも駆逐艦よ」
「駆逐艦は鉄鋼弾があるからだね」
「そう、だからね」
 それで巡洋艦よりも駆逐艦を攻撃すべきだというのだ。
「駆逐艦も重点にね」
「わかったよ、それじゃあ」
「攻撃力の強い敵から潰していけばいいわ」
「しかも撃沈するよりもだね」
「攻撃不能にしていけばいいわ」
 実際にガメリカ軍は撃沈されている艦艇よりも行動や攻撃を不能状態に陥らせられている艦艇が多かった。これもまた。
「司令の言うように」
「あの司令も考えてるよね」
 アグニは一隻の敵戦艦の砲塔を攻撃し吹き飛ばしてから言う。砲塔を吹き飛ばされた戦艦はダメージコントロールに大あらわになっている。
 その戦艦を見ながらアグニはサフランに言う。
「こうして攻めれば確かにね」
「大勢の相手も攻められるわ」
「一隻を沈めればそれで終わりだけれど」
「ダメージを与えるだけなら」
 見ればその戦艦に友軍の艦が来て助けている。 
 その他の艦艇もだ。そうして友軍の艦艇に助けてもらい余計に手をかけていた。
 そしてその中でこうサフランに言うのだった。
「余計にいいよね」
「ええ、そうよ」
「敵の戦力がどんどん減っていってるよ」
「この調子ならいけるわ」
 サフランはダメージを受けた自軍の艦を救うガメ
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