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ヘタリア大帝国
TURN58 USJ決戦その七
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「!?何かおかしいな」
「おかしいって!?」
「僕達は攻めているな」
 こう妹に言う。
「確かに」
「ああ、見ての通りだよ」
「総攻撃をこれでもかとかけているんだ」
「その通りだよ」
「その割りに動きがおかしくないか?」
「敵のかい?」
「そうだ、敵のダメージは思ったより少ない」
 見れば目の前の太平洋軍は然程損害を受けていない、ダメージを受けた艦艇はそれなりだが撃沈されているものは少ない。
「かわしてないか?攻撃を」
「?そういえば」
「しかも陣も崩れていないぞ」 
 アメリカはこのことにも気付いた。
「あれだけやられているのに」
「しかも敵の攻撃をどれだけ受けても」 
 それでも全く崩れていない。アメリカ兄妹はそのことに気付いた。
 そしてキャロルも。今の状況に気付いたのだった。
「まずいわ、全軍一時下がるわ」
「!?長官一体」
「何かあったのですか!?」
「敵には潜水艦があるわ」
 このことも念頭にあった。
「若しもここで仕掛けてくるとしたら」
「ですから一体」
「何が」
「話はいいわ、すぐに下がるわ」
 キャロルはいぶかしむ部下達にとにかくといった感じで告げた。
「いいわね」
「では今は」
「そうしますか」
「急いで、一刻の猶予もないわ」 
 キャロルはすぐに全軍を返そうとする。だがここで攻勢が止まってしまった、それでだった。
 東郷もそれを見てすぐに秋山に告げた。
「よし、読み通りだ」
「ガメリカ軍が攻勢を止めることがですね」
「そうだ、相手の長官はできるからな」
 国防長官であるキャロルの思考も資質も詠み切っていた。
「積極的に攻めてきてもな」
「それでもですね」
「途中で我々の動きが妙なことに気付く」
「今の様にですね」
「それで危機を察して下がろうとする」
「並の将なら最後まで突っ込んできますね」
 秋山は今の戦局も頭に入れながら話す。
「そこで囲めばいいですが」
「そうだ、しかしキリング長官は違う」
 そのキャロルはどうかというのだ。
「彼女は鋭いからな」
「だからですね」
「気付いてそこで下がろうとする」
「そしてそこに隙ができますね」
「そこを衝く」
 まさにそうするというのだ。
「もう潜水艦艦隊は後ろに回り込んでいる」
「それでは」
「皆今だ」
 東郷は秋山だけでなく全軍に告げた。
「今から反撃に移るぞ」
「わかりました」
「待ちに待っただね」
 小澤と南雲がモニターに出て来て応える。
「我が艦隊は敵の側面に位置しています」
「こっちもだよ」
「では今から」
「攻撃だね」
「ああ、勿論我々もだ」
 正面の軍もだというのだ。
「一気に攻める」
「敵は下がりはじめたその瞬間が最も弱い」
 日本も言
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