第7話
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を使うしな。一人でも男が増えるのは心強いもんだ。」
「そうなの?」
コイツ…、この学園の俺達の肩身の狭さ、分かってんのか?
「ま、何にせよこれからよろしくな。俺は織斑一夏。こっちが丹下智春。俺は一夏って呼んでくれ」
「うん。よろしく一夏。僕の事もシャルルでいいよ。…丹下君、はどう呼べば良い、かな?」
好きに呼べば良い。俺を呼んでいると分かるものなら、大方大丈夫だ。だが、強いて言うなら…、
「俺の事は『トモハルさん』と呼びなさい」
ここで重要なのは必ずさんを付けることだ。親しき仲にも礼儀あり、さんを付けない時は怒りのままに、一夏に悲劇が襲うことであろう。
「シャルル、トモ流のジョークだから、好きに呼んで大丈夫だ」
待て一夏、シャルルにちゃんとトモハルさんと呼ばせるようにだな、
「そう?じゃあ一夏と同じ呼び方にする。よろしくトモ」
シャルルからの呼び方が決まった時点で、校舎を脱出、無事逃げ切ることが出来た。
そのまま第二アリーナ更衣室に到着、しかし、時間に余裕はない。
「うわ、時間がない!さっさと着替えないと!」
「だな」
言いながら速やかに服を脱いでいく。
「わあっ!?」
「「?」」
「どうした、シャルル…、」
一夏が対応しているので、こっちはこっちで着替えを済ませてしまう。
一夏達と違い、俺のISスーツは服だ。故に、脱ぐ数も着替えにかかる時間も少ない。
ズボンを履き、上着の袖に腕を通す。
「こっちは終わったぞって、何て格好してんだ一夏…」
手早く着替えを終わらせ、一夏を見てみれば、奴はISスーツを腰まで通した所で止まっている。つまり、腰から上は素っ裸だ。
「トモ、先に行っててくれ、これ、引っ掛かって着づらい」
「ひ、引っ掛かって?」
「おう」
シャルルが顔を赤らめている。まあ、恥ずかしいわな、下ネタに耐久性なさそうだし。
「シャルルは?」
「一夏一人だと不安だから、着いているよ」
「そうか、なら任せた」
着替えに時間をとられている一夏とシャルルを残し、先にグラウンドへ向かう。
…大丈夫かな、時間?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「遅い!」
やはりと言うか、一夏達はかなりギリギリにグラウンドへ来た。
「くだらんことを考えている暇があったらとっとと列に並べ!」
ああ、またしばかれたね、一夏君。
こうして、一夏とシャルルは俺の隣、一組整列の一番端に加わった。
「遅かったな、お二人さん」
「うん、一夏と話してたら、遅くなっちゃった」
重役出勤の一人、シャルルと言葉を交わす。
一夏はオルコットに捕まっているので、今は話しかけにくい。
しかし、改めて見渡
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