第7話
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たすら貫いた。
一夏が理不尽に叩かれた時は、流石に叩き潰してやろうかと思ったが。
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「一夏、平気か?」
「何ともない、それより、速く移動しないと!」
元々女子だけの世界だったこの学校、こう言う着替えが必要な時はとても面倒なのだ。
「第二アリーナの更衣室が空いてる筈だ。行こう」
「織斑、丹下、グランツ。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子としてな」
そうなるよな。一人で行けるわけ無いし。
「あ、グランツ君は私と来てください」
「?分かりました、山田先生」
デュノアを連れてアリーナに向かおうとしたら、山田先生にゼロだけ連れていかれた。何かあったのだろうか?
「えっと…、織斑君に丹下君、だっけ?僕は…、」
「挨拶は後にしてくれ」
「そゆこと、女子が着替え始めるからな」
一夏がデュノアの手を取り、俺が先行する。
「う、うん…」
いきなり落ち着かないデュノア。
「トイレか?」
「トイ……っ違うよ!」
「いくら男同士だからってそれは失礼だぞ一夏」
急に手を掴まれて恥ずかしいんだろ、きっと。
だからと言って今は手を離したりしている暇はない。速度を落とすわけにはいかないのだ。
「ああっ!転校生君!」
「しかも織斑君と一緒!」
速度を落とせない理由、それは、ホームルームが終わった各学年の生徒達が情報先取の為に立ちはだかるからだ。
捕まれば間違いなく遅刻し、織斑先生特別カリキュラムが待っている。
それだけは避けなければならない。
「急げ!追い付かれたら終わりだぞ!」
「いたっ!こっちよ!」
「者共出会え出会えい!」
この迫力、牛追い祭りに参加している気分になる。
但し、追ってくるのは女子達だが。
「な、何?何でみんな騒いでるの?」
この騒ぎの原因が分からないのか、困惑しているシャルル。騒ぎの種は、目の前に居るんだがね。
「飢えてるんだよ!美少年に!」
「男が俺達だけだしな!」
「………?」
何だ、意味わからんって顔しやがって。これはあれか、ボクは何処にでも居る普通の男の子ですってか。上等だ、いずれ一夏共々裁きを下してくれる!!
「この学園、女子と男子の接触が極端に少ないからな、一種の珍獣扱いだ」
「ふうん」
置かれた状況をかいつまんで話す一夏と府に落ちなさそうなシャルル。しかし、今は生徒を振り切るのが先だ。
「しかし、なあ、一夏。ありがたいよなあ?」
「同感だ」
「何が?」
シャルルの人となりは隅に追いやって、一夏と喜びを分かち合っていると、シャルルが怪訝そうな顔をした。
「?ここは男少ないだろ?加えてコイツとゼロは仲が悪い」
「それに何かと気
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