5.Tempesta di silenzio 〜沈黙の嵐〜
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っき作った未元物質と同じの『ある特定の物質にだけ凄い力で引力をさせる物質』を生成して………よし、後は…………
こう準備している間にも相手にはそれとなく緊張している空気を装わせ、所々素人丸出しな行動をとる。
まぁぶっちゃけた所、さっきからあいつの射撃を紙一重で避けていたせいもあってか思った以上に俺のことを警戒してくれてるみたいだけど…………
( それすらも『計算通り』なんだがな……セシリア・オルコット。詰むのも時間の問題だぜ…… )
人間ひとつのモノに極限ーーーここで言う所それ以外をする余裕がないくらい集中すると、必然的に周りが見えなくなってしまいがちだ。戦局を点で見ることも大事だが、ここ一番の所ではいかに戦局を面で捉えられるかが鍵を握る。
セシリア・オルコットは垣根と出会ってからまだ間もない事もあってか、この男の事をよく理解していなかった。認識としては精々知能が乏しく少し運動神経がいいくらいにしか捉えていないだろう。
確かに今の運動神経がいいというのは当てはまるが、垣根は知識が無いわけでも頭が悪い訳でもない。この前貰ったISについての資料と教科書自体はもう完璧に記憶し、幸いにも部屋の住民が2年生だった為その内容も他より早く理解する事が出来た。
だからこの男ーー垣根帝督に限って無駄な行動をする筈がない。
オルコットは気づいているのだろうか。何故俺が槍より先にあの小型タガーを投げていて、それを外したように見せていたのかを……
( さて、そろそろ締めといこうかな……… )
まぁ精々足掻くだけ足掻いてみせろよセシリア・オルコット。どちらにしろお前の運命はもう決まってんだからよ。
そう心の中で呟き、俺はその場を飛び出した。
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