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ISーとあるifの物語ー
5.Tempesta di silenzio 〜沈黙の嵐〜 
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たような気がした。



改めてあちらの方向を見る。
あちらもどうやら痺れを切らしたのだろう。先程まで間を取っていた距離を気づかないであろう位ずつ詰めてきている。
そろそろだろう……そう思いこちらもさり気なくブルーティアーズの角度を来そうな方向に向ける。


その瞬時、あちらが思った通り動き出した。すぐに対応出来るように構えていて正解だったようだ。


( 進路は予測していた所から2mほどズレましたけど……まだ立て直せます……ここ!! )

 
普段だったら成功しなかったビットと射撃武器での同時攻撃。確かな確証はなかったが、今なら(・・・)いける気がするーーーセシリアはそう思い、スターライトmk-Vの引き金を引いた。







    ▲   ▲   ▲






( さて、粗方は計算通りだ……『種』もまいたし、さてここからどうしようかな………… )

       
そう心の中で呟いた垣根の顔は、バイザーで顔が半分隠れているので分かり辛いかもしれないが『笑って』いた。
エネルギー残量で見たのなら確かに優勢なのだろうが、垣根は今日初めてISで実際に戦闘をするのに対してあっちーーーオルコットの方は代表候補生なのだ。
素人目から見てもこちらが圧倒的に不利なのは見て取れるだろう。実際のところ、今アリーナの観客席で見ている殆どの人がこの勝負、オルコットが勝者になると思っているだろう。

だがこの垣根は負ける気なんかサラサラない。今も目がギラギラとしており、セシリアの行動を一秒たりとも見逃さないように細心の注意を払っている。

それにしてもと、垣根は思った。


「まさかこうも上手くいくとはな、ちょっとばかし油断しすぎなんじゃないか? 」


そういう垣根の目線の先には、オルコットのブルーティアーズのある一騎に注がれていた。
端から見るぶんには何も変わらないが、ちゃんとよく目を凝らしてよく見ると一カ所だけ銀色に光っている所がある。


垣根がしたことは口で言うのは簡単だが、実際にそれをやるとなると普通だったら到底無理と諦めるようなことだ。
面倒くさい言い方をせずに率直に述べよう。
垣根は未元物質を用いて『ある特定の物質にだけ凄い力で引力を発生させる物質』を生成し、今見ているオルコットのブルーティアーズに設置したのだ。

タイミングは、オルコットの初撃を掠ってから俺の攻撃に移るまでのほんの一瞬。オルコットがブルーティアーズを展開すると同時に生成しすれ違い様にとっさに設置したのだ。
それもバレないようにギリギリ避けて焦ったような振りをして、だ。この時点で垣根の粗方のシナリオではもう決着は着いていた。

後はこの槍ーー罪の槍(ギルティーソーン)の内部にさ
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