5.Tempesta di silenzio 〜沈黙の嵐〜
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た。
予め体を慎重に改造したおかげもあってか、負担は最初とは比べ物にならないほど軽くなった。
だがしかし、軽くなっただけであって負担が無いわけではない。
使いすぎたら頭だって痛くなるし、カロリーの消費も激しいのでお腹も凄く空く。
だから垣根は極力普段の生活では面倒くさいので使うことは殆どと言っていいほどない。大抵は応用の利く未元物質で事足りるからだ。
そんな訳で脳のリミッターを外し、ISのハイパーセンサーを駆使して今の状況が成り立っているのだ。どちらか一つでも欠けたのなら、絶対成り立つモノではない。
( ジリ貧ですわね…………ここからどうしましょうか…… )
現実こっちの攻撃はそれこそ零距離に近い所でもないと彼方には当たらないのだ。それは連射の利くブルーティアーズやスターライトmk-Vでも然り。
奥の手も無いことはないが、今使うものでもない。
するとなると残るのは最後の兵装……インターセプターーーー詰まるところ片手剣なのだが、こちらは論外。銃が当たらないのに剣が当たるとは考えにくい。
対して彼方は出していないだけかわからないが、どうやら射撃武器はないようだ。
さっきから特殊兵装である小型タガーを投げてはくるが、こちらはてんでダメなようだ。さっきから見当違いなとこに飛んで行っている。
となると注意するのは……………
( あの槍だけですかね…… )
開始早々私の攻撃を受けてとっさに出したあの槍。あの槍にも何か仕掛け等があるに違いない。
何もない槍が2、3回掠っただけで650あるエネルギーの半分《・・・》も持って行く訳がないのだ。
( とは言っても彼方の方が機動力もあり、攻撃力もある。銃を紙一重で躱す事の出来る反射神経を持っているから闇雲に撃っては一瞬でやられてしまいますしどうしたら……… )
考えていた所で此方が不利な事には変わりない。なら、不利なら不利なりに精々持てる手札で足掻くしかないのだ。幸いこちらには彼方にはない今まで積み重ねてきた経験《じかん》がある。そこを上手く使わない手はない。
( そうですわ。なんで弱気になっているのか……しっかりしなさいセシリア・オルコット《じふん》。私はこんな所で負けている訳にはいかない……死んでしまったお母様のように強く生きるとあの時誓ったではありませんか……『何があろうとも余裕を持って勝つ』と。 )
今は祖国の墓の下で眠ってらっしゃるお母様。気品があり、そして何より強かったお母様。
オルコット家を継いだ今、こんな所で挫ける訳にはいかない………負ける訳にはいかないのだ!!
そんなセシリアの気持ちに答えたのは定かではないが、手に持っていたスターライトmk-Vが青く輝い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ