4.宣戦布告
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さいこと》放り込みやがった。
目の前の少女も、額に青筋をたて口元がひくひくと震えてる。
「………あなた私のことを馬鹿にしていますの? 」
「いやいや馬鹿になんてとんでもない………って」
「………? って? 」
そう言って頭を傾げる少女。それに向かって垣根は問う。
「君……………
………誰? 」
そう俺が言うと、何だか周りで俺らのことを観察(?)していた奴らが数人ずっこけた。
そして、面倒くさいモノを見るような顔を今きた少女に向けると、踵を返しそそくさとその場を後にした。
あいつらいきなりどうしたんだ、一体? と俺が思っていると……
「あなた私を侮辱していらっしゃるの?! ねぇ、そうなんでしょ?! 」
「?! 」 キーン
………ったく、耳元でギャーギャー騒ぐなようっとおしい。なんだこいつは? ……ハッ?! こいつがまさかあの某国の人間兵器だとでもいうのか……?! これは厄介だぜ……。
「帝督、馬鹿な事考えてないでさっさとコイツ止めてくれ」
?!
……………こいつに馬鹿と言われる日がくるとはな……俺も随分墜ちちまったもんだな………だがな、
「お前馬鹿っていったやつが馬鹿なんだぜ! 知ってたか? このバカ野郎がっ!? 」
そう言って俺はこのバカを指差す。ふっ……俺を論破しようなんざ百年はぇーぜ。
「………
今の話だったらお前今バカって言ったからお前もバカじゃね? 」
そう言って勝ち誇った顔をしてふんぞり返る一夏。
やべぇすっげえ殴り倒したい。
「ハッ、俺がバカだと? 言うに事欠いて俺をバカ呼ばわりした罪は重いぞ一夏ぁ…
……今なら食堂のプリンで許してやる」
「さっきからなんなんですの、あなた達は?! 私を無視して!! 」
「「なんだ、まだいたのかお前」」
「ムキーーーーー!!」
そう言って地団駄を踏みながら顔を真っ赤にするこの少女。容姿などはこの際置いといて、端から見てるとかなりシュールだ。
一夏も「うわ、なにこいつ……」みたいな目で見ている。哀れ名前も知らぬ誰か(笑)
「で、君名前なんて言うの? 」
このまま放置していても後々面倒くさい事になりかねないので取り敢えず俺は声を掛けた。
一緒にいた一夏は、我関せずを貫いておりさっきから全くの無表情。ったく、使えない奴だな……
少女はやっと構って貰えたのが嬉しいのか、一瞬顔をパアァッと輝かせたがすぐにまた睨めつ
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