4.宣戦布告
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
4.宣戦布告
「それにしても帝督って何が武術とかやってんのか? 」
「なんだ、藪から棒に」
「いや……よく考えてみたらさ、お前教室に入ってくるとき千冬姉の出席簿《こうげき》バク転で躱してたじゃん? 」
そう言って今日の昼飯の日替わりランチ〜焼き魚editionを食べている一夏。
ちなみに俺はカツカレーで、デザートにプリンも頼んだ。
そんなどうでも良いことは置いといて………俺こと垣根帝督は必死に考えていた。
( ヤベッ、そういゃああの殺気あてられて咄嗟にしちまったやつか……普通の一般人だったらあんな事しないし、不自然だったか?
やっぱ目立つことはするもんじゃねぇな、うん。………でもまぁ取り敢えずこのバカのことだから、違う話にでもすり替えれば忘れてくれるだろ。いや、むしろ忘れてくれ! )
苦肉の策だが、果たして通用しちまうのか………?
取り敢えず実行してみた。
「おう。………って、千冬姉? まさかお前あの先生と姉弟なのか? 」
取り敢えず一応肯定はしておき、すかさず話をすり替えに入る。
「……? そうだけど……なんか変か? 」
一瞬きょとん、とした顔をした後、箸で魚を取り口に運ぶ
「いや……ただ、あんま似てねぇなぁーっと思って…………ね」
そう言って、昼飯のカレーを口に入れる。
さっきとは全く関係ない話なのだが、この目の前の一夏は気づいてないかもしれないがさっきから後ろやら前やらの席に座ってるやつがチラチラとこっちを見たり、聞き耳をたてている。
さっきも言ったが、入学式早々遅刻かましてそれだけでも充分目立つのにこれ以上面倒事は増やしたくない。
それがないにしても、只でさえ『世界で二人しか確認されていないISを使える男』って時点で充分目立っているというのにこの上更にとかなると本当勘弁して欲しい。俺は至って普通でありたいんだ…………。
女が三人寄れば姦しいと言うし、とにかく面倒になりそうだからこちらとしてはさっさと解散して欲しいんだが、馬鹿正直に『ごめん、目立ちたくないからみんな騒がないで』とか言った暁には最悪高校生活の三年間ハブられることになるだろう、きっと。
だからといって現状ではこの状態をどうにかできる手札がない。さて、どうしたものか……
そう俺が考えていると、「ちょっとよろしくて? 」と言う呼び声が聞こえる。俺か?
取り敢えず適当に返事を返す。流石に無視したらそれはそれでまた面倒くさい事になりかねんからな………。
「よくないですわよ! 一昨日出直してこいでざます! 」
訂正。帝督は自分から|爆弾《めんどく
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ