暁 〜小説投稿サイト〜
ISーとあるifの物語ー
3.「主役は遅れて登zy「なんかあるのか? 垣根? 」…………サーセン」
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そう思い、取り敢えず今の状況を理解しようと周りを見る。

改めて見ると、すっげえカオスだこれ。
さっきの「向かい風だったので遅刻しました!(キリッ」のせいで、それまで教室を充満していたであろうピリピリとしたムードが一転ほのぼのとしてしまった。
なんかもう1人の男のほうなんか、未だ腹抱えてヒーヒー言ってる。そんな面白かったか?

そんなくだらない事を俺が考えていると、もう1人の先生(?)が話しかけてきた。


「それでは垣根君でしたよね? こちらの方にきてもらっていいですか? 」


「あ、はい」




そういって教卓の近くに行き、黒板を背に向け皆の方向をみる。うぉ………改めてみるとホント女子しかいねぇんだな…男は俺と後はこの前のコイツ(・・・)だけか……。


そんな事を考えていると、さっきの黒髪のこわーい先生がギロリどいう擬音が相応しいであろうくらいの睨みをこちらに利かせてくる。

………あぁ、遅れてきたから自己紹介しろって訳ね。うん、納得。
そんなわけで取り敢えず、作った顔で爽やかに挨拶をする。


「初めまして、垣根帝督です。まだわかんねぇことが多々あるから、これから迷惑をかけるかもしれねぇが宜しく頼むな」


シン………としたのも束の間、次の瞬間…


「「「「「「キャーーーーー!!」」」」」」



「織斑君に続き世界で二番目の男性IS操縦者!! 」








こっちの世界にきてまで二番とは……とことん俺ってやつは一番にはなれねぇ星の下に生まれちまったらしいな…。




「織斑君と違ってこっちはワイルド系のイケメン!」


「彼にならあたし……ぽっ」





………………こっちは予想外だが。



垣根が自己紹介の際に人当たりの良さそうな作った顔で挨拶をしたのも、勿論これからの人間関係を円滑に進めていくために都合が良さそうだったからやっただけであって、彼本来の素などては当然ない。
ましてや垣根は暗部組織出身の身。
女のエージェントからの色気仕掛け(ハニートラップ)を受けたことはあっても、同年代の女子からこうストレートに「格好いい」とか「イケメン」とか言われたことがなかったせいもあり、多少ビックリしたのがホントのとこだ。
まぁ垣根自身が知らないだけで、暗部組織時代でもたまに訪れるコンビニなどでは女店員等から「あの人なんか格好よくない?! 」とか言われたりしていたのだが、ちょうど垣根は立ち読みしている雑誌に夢中だったため聞こえていないという事もあったのだ。




閑話休題



「お前の席はそこの男子(バカ)の後ろだ。すぐ席に着け」




「へいへい。………よっと
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