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ISーとあるifの物語ー
2.目覚め
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て扱われていた。


そしてもう一つ。
ISの特徴である、女性しか扱えないと言う部分が、男女の社会的関係に影響を及ぼした。

ISは国家戦略にも影響を与える代物。
今や、女性は『女性であると言うだけで男性よりも偉い』という風潮になりつつあったのだ。

だがそれは、長い人類史から見れば大したことではないかもしれない。

なぜなら過去、女性蔑視の時代は多々あったからだ。


今、それが男性に変わった。それだけのことなのかもしれない。ーーー





これはつい最近、ふとISと言う物がどんな物なのかを詳しく知る為、自宅のPCで調べた内容だ。
垣根はこれを見てただ一言。『くだらねぇ』と呟いた。



( 大体天才とかいう割には、当初の目的であった『宇宙開発を目的に作られたーーー』とかいってた内容と出来上がったモノがまるで違うのはどう言うことだよ……。)

人を小馬鹿にするような喋り方で、垣根はなおも続ける。

( しかも……だ。『女性しか使えない』?もうまんま不良品じゃねぇか、IS(これ)…こんなんでよく『天才』とか呼ばれたもんだ……ここの世界のやつらは全くどうにかしてるとしか言いようがねぇ……)


こうまで垣根は言うが、彼は学園都市の人間ーーーそれも序列第二位だ。
垣根自身認めたくない部分も多々あるが、学園都市の科学者達は皆、計画通り完璧なモノを作り上げていた。それは工業製品などから極めつけは人ーーー能力等、様々な分野で功績を残していた。
確かにこのISとやらも、個人が作ったものだというのには垣根自身凄いと思う。しかし、それだけだ。『天才』というのは些か納得し難い。



……まぁとにかく話を戻そう。

何故、こんなISなぞに詳しく調べたかというと、興味というのも勿論間違ってはいないがちゃんと明確な理由があるのだ。
まぁ簡単に言ったら『複習』。この一言に尽きる。

さっき、『女性しか使えない』といっておきながらなんだよお前と思うかもしれないが、それは俺だって同じだ。誰があんな好き好んであんな死亡フラグバリ3の危険極まりない兵器に自分から関わるかっての。



早い話が軽く現実逃避に浸ってたって訳だ。せっかくのもう一度の人生。平和でほのぼのと過ごす予定だったのに……一体どこで狂ってしまったのか。ホントに謎だ。



そして机の上には、無造作に放り出されたタ○ンページのような分厚い紙の束。
表紙には黒の文字ででかでかと、『IS学園に入るに当たっての…』だとの文字がみえる。
ぶっちゃけISの専門知識の参考書のようなものだ、多分………………うん。
無造作に置いてあるのは、垣根がベッドに座りながらパラパラと読み、飽きたので投げ捨てたという至極下らない理由だったりす
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