コードギアスR1
0132話
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密かに展開したスライムのおかげでなんとか事なきを得た。
「ユフィっ」
ホテルから脱出した俺とユーフェミアを見たコーネリアが歓喜の叫びを上げて走り寄ってくる。その様は軍人というよりは姉以外の何者でもなかった。
「お姉様!」
ユーフェミアもコーネリアを見て安心したのか、その目に涙を浮かべながらコーネリアへと抱きついている。
そんなユーフェミアの髪を撫でながらこちらへと視線を向けるコーネリア。
「アクセル。ユフィを助けてくれた事……感謝する」
「気にするな。護衛なんだし当然だ。それよりも今は……」
言葉を最後まで喋るより前に、唐突に周囲にあったモニタの様子が変わる。いよいよ黒の騎士団設立だ。
そしてゼロが口を開く。
「ブリタニア人よ、動じる事はない。ホテルに捕らわれていた人質は無事救出した。貴方がたの下へお返ししよう」
「ぬけぬけとよく言う。お前に手出しをしたら人質に逆戻りと言う事だろう。しかもメディアでその場面を流している時に手を出したら完全にこちらが加害者だ」
ユーフェミアを離し、苦々しげに口を開くコーネリア。確かにコーネリアの言う通り、ここで黒の騎士団に手を出せばブリタニア軍が悪者になってしまうだろう。ゼロとてそれを見越してTVを使っているのだろうが。
モニタに映っているゼロへとライトが当たる。仮面を被ったゼロとその背後には黒の騎士団の制服とバイザーを身につけた扇グループの姿。
「人々よ、我を恐れ求めるがいい。我等の名は黒の騎士団! 我々、黒の騎士団は武器を持たない全ての者の味方である。イレブンだろうと、ブリタニア人であろうとも。日本解放戦線は卑劣にもブリタニアの民間人を人質に取り無残に殺害した。無意味な行為だ。故に我々が制裁を下した。クロヴィス前総督も同じだ。武器を持たぬイレブンの虐殺を命じた。このような残虐行為を見過ごす訳にはいかない。故に制裁を加えたのだ。私は戦いを否定しない。しかし、強い者が弱い者を一方的に殺す事は断じて許さない! 撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ! 我々は力ある者が力無き者を襲う時、再び現れるだろう。例えその敵が、どれだけ大きな力を持っているとしても。……力ある者よ、我を恐れよ! 力無き者よ、我を求めよ! 世界は……我々黒の騎士団が裁く!」
こうして、黒の騎士団がこのコードギアスの世界に誕生した。
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