コードギアスR1
0132話
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も来たのだろうが……相変わらずだな」
「ゼロ、大人しくしていてもらおうか。こっちもユーフェミアが人質になってはいるが、そちらもお前が人質になっている事を忘れて貰っては困るな。このマスクは防弾と言う訳でもないんだろう?」
銃口でマスクを軽くつつく。
「ふん。千日手だな。お互い永遠にこうしている訳にもいくまい。人質交換と行かないかね?」
確かにこのままここにいては、ランスロットによるホテルの地下基部破壊と黒の騎士団が仕掛けた爆弾による爆発に巻き込まれる可能性はあるか。
「……いいだろう。ユーフェミアをこっちに。俺もゼロから離れる」
「良かろう」
ゼロが頷き、ユーフェミアと黒の騎士団が部屋の中へと入ってくる。同時に俺もゼロから距離を取りユーフェミアの側へと移動する。
お互いの距離が十分離れたと認識したのか、ゼロが口を開く。
「副総督に就任されたと聞きました。ユーフェミア皇女殿下」
「喜ぶ事ではありません」
「そう。クロヴィスが死んだからですね。……私が殺した。彼は最後まで命乞いをした。イレブンを殺せと命じたその口で」
「だから兄を、クロヴィス兄様を殺したのですか?」
「いいや」
「では、何故!」
「あの男が、ブリタニア皇帝の子供だから」
「え?」
「そう言えば……貴方もそうでしたね」
懐から銃を取り出してユーフェミアへと向けるゼロだが、次の瞬間にはその銃を降ろしていた。
「しかし、今は……」
「ゼロ、貴方は一体」
ユーフェミアが何かを口にしようとしたその時、窓の外にチラリと白いKMFの姿が見えた。ランスロットかっ!?
ランスロットの銃口から幾筋もの光が放たれ、基部が破壊された事によりビルが湖へと沈み込む。そして窓の近くにいたゼロが外にいるランスロットを目にしたその瞬間、ゼロは懐から取り出したスイッチを押す。
同時にホテルの各所で爆発が起き始める。
「……この出会いは不運だったのか、幸運だったのか……ともかく、今日はこれまでだ。私達は人質を連れてこのホテルから脱出させてもらうが、君達はどうするかね? 私と共に来ると言うのなら歓迎するが」
ゼロの言葉にユーフェミアがこちらへと視線を向ける。
「いや、俺とユーフェミアの二人だけなら脱出は可能だ。俺達に構わず行ってくれ」
「そうか。では私達はこの場を離れるとしよう」
ゼロはマントを靡かせ黒の騎士団と共に部屋を出て行く。この後は黒の騎士団の設立を宣言するのだろう。
「ユーフェミア、俺達も急ぐぞ。ここでホテルの倒壊に巻き込まれるというのは面白くない」
「はい」
ユーフェミアを連れ、ホテルを降りていく。所々爆発やその影響による落下物等があったが俺の身体能力とユーフェミアに見つからないよう
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